スポーツニュース

2018年5月22日

アメフト オープン戦第3戦で京都大学に敗北 第4Qに意地を見せる

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は5月12日、オープン戦第3戦を京都大学(関西学生1部リーグ)と京大農学部グラウンドで戦い、14―28で敗北した。東大は第1クオーター(Q)にいきなり14点を失う苦しい展開で、第3Qまでは劣勢に立たされるが、第4Qに一矢報いた。京大との通算戦績は13勝45敗1分となった。第4戦は5月27日午後2時15 分から、中央大学(関東学生1部リーグTOP8)と富士通スタジアム川崎で戦う。

 

東大|00014|14

京大|14707|28

 

 東大は最初の攻撃でほとんど前進できずに終わると、パントをキャッチしてリターン権を放棄した相手選手にタックルしてしまったことで15ヤードの罰退。ハーフライン付近で京大の攻撃開始となり、ランで着実に攻め込む相手に先制となるタッチダウン(TD)を決められてしまう。直後の攻撃ではパスが決まらず攻撃権更新のチャンスを逃すと、相手に押されてパントが約30ヤードと短くなり、再びハーフライン付近から京大に攻められる苦しい展開。ラン中心に攻める相手を食い止められず攻撃権を順調に更新され、またしてもTDを許す。第2Qにもパスをうまく絡めた相手の攻撃に対処できずにTDを許し、反撃の糸口がつかめないまま前半を終える。

 

奮闘する東大の選手たち(写真はアメリカンフットボール部提供)

 

 

 後半から出場したクオーターバックの伊藤宏一郎選手(文・3年)は果敢にロングパスに挑戦するも、最初はなかなかタイミングが合わず前進につながらない。しかし第4Qに入るとパスが通るようになり、パスが警戒されるようになったからかランでも安定して5~10ヤード前進。攻撃権を更新し続けTDまで残り12ヤードまで迫るが、3回の攻撃で8ヤードしか進めず、TDまで残り4ヤードの地点で足踏みしてしまう。4th downギャンブルでボールを託されたのはランニングバックの鍵和田祐輔選手(医・4年)。タックルをくらいながらも倒れ込んで3ヤード進み、攻撃権を更新する。その直後、今度は鍵和田選手にボールを渡すふりをした伊藤選手が最後の1ヤードを自ら走り、試合終了残り5分でようやく初得点を奪う。

 

 直後の守備を2分弱で終わらせ、残り3分15秒・自陣10ヤードで攻撃権を得た東大。伊藤選手は素早いパスで短く攻撃をつなぎ、攻撃権を更新し続ける。ロングパスで敵陣に踏み込むと、最後は右サイドにふわりと浮かせた球を、古賀福丸選手(法・4年)が相手守備のマークを振り切りキャッチ。残り29秒で2本目のTDを挙げる。さらにオンサイドキックで攻撃続行を狙うもこれは失敗。逆転とまではならなかったが、次戦への期待が持てる終わり方となった。

 

(文・小田泰成)

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