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2017年12月8日

国立大学法人評価 一部項目に低評価 論文不正など響く

 

 文部科学省は11月21日、国立大学法人などが2016年度に実施した業務実績の評価を公表し、東大は論文不正問題や情報セキュリティーを脅かす事案の発生が問題視され、「その他業務運営」で全国唯一となる「遅れている」の評価を受けた。他の項目は全て「順調」以上の評価を受け、15年度同様「『法人の基本的な目標』に沿って計画的に取り組んでいる」とされた。

 

 全体評価では、分野横断型教育プログラム「GLP-GEfIL」や、国際卓越大学院の全学的開設に向けた取り組みが評価対象に。若手・女性教員らへの支援強化による教職員組織の多様性拡大、総長裁量資金の増額と全学的改革への重点配分も認められた。

 

 項目別では「その他業務運営」で、分子細胞生物学研究所で論文の捏造(ねつぞう)・改ざんが発覚したこと、情報セキュリティーを脅かす事案が発生するなど安全対策が不十分なことの二つが課題として指摘された。一方、年度計画の全ての事項が十分に実施されていると認定され、障害のある学生への支援も評価された。

 

 「業務運営」では、大学本部の支援下で准教授ポストを教授として扱うことでポストの空きと関係なく優秀な研究者を昇進させる制度、若手研究者に2年間の研究支援を行う「卓越研究員制度」などが優れた取り組みとして評価された。


この記事は、2017年12月5日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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