SPORTS 2019年9月16日

ラクロス男子 一橋大と引き分けて決勝T進出決定 残り40秒で成田選手が同点弾

 ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は9月16日、リーグ戦第5戦を一橋大学と戦い、6─6で引き分けた。決勝トーナメント進出には引き分け以上が必要だったこの日の一戦。前半最大4点差をつけられるも、今季を通じて見せてきた粘りで同点に追い付く。しかし、試合終了約2分前に1点を勝ち越され、絶体絶命の状況に。ここで成田悠馬選手(農・4年)が試合終了間際に豪快なシュートを決め、同点に持ち込んだ。これで東大はリーグ戦を3勝1敗1分の2位で終え、決勝トーナメント進出が決定。次は10月5日、FINAL4(決勝トーナメント1回戦)を、慶應義塾大学と駒沢オリンピック公園第一球技場で戦う。

 

 

第4Q、同点弾を決めて喜ぶ東大の選手(撮影・中井健太)

 

東 大|0402|6

一橋大|3201|6

 

 ここ2試合無得点と振るわなかった東大のエース・成田選手がここぞの場面でチームを救った。まずは第2Q(クオーター)に2得点を挙げて追い上げムードを高める。1点差に迫った第4Q2分には、ハーフライン付近でボールを持ち、攻撃陣のラインを上げるよう指示する。自ら孤立した状況をつくった上で1対1を仕掛け、相手の陣形を崩すと、ゴール前の塩澤拓斗選手(農・4年)に絶妙なパス。これを塩澤選手がきっちりと決め、同点弾を演出する。

 

 そして最大の見せ場は試合時間残り40秒、絶対に1点が欲しい場面だった。相手エースに勝ち越しを決められた直後だけに「自分がゴールかアシストを決めようと思っていた」と成田選手。菅原秀選手(農・4年)からパスを受けると、ゴールから遠い位置だったが「あまり遠くは感じなかった。決めるということしか考えていなかった」。クロスをコンパクトに振り抜くと、ボールはネットに突き刺さり、値千金の同点ゴールに。FINAL4への切符をもぎ取った。

 

 

第4Q終盤、同点弾を放つ成田選手(撮影・中井健太)

 

 劇的な引き分けも「一橋大には勝たなければいけなかった」と笑顔は控えめだった。武蔵大学戦や立教大学戦と同様、この試合も序盤に4点を先行される苦しい展開。立ち上がりの不安定さを修正し切れていない。黒木颯主将(工・4年)も、試合後に「このまま行くと(決勝トーナメントで)負ける」と危機感をあらわに。次の対戦相手である慶應義塾大学は、過去10度以上の学生日本一を経験した強豪中の強豪。目標である学生日本一のために、さらなるレベルアップが求められる。

 

 

試合終了後悲しむ相手選手(撮影・中井健太)

 

(児玉祐基)

 

◇黒木主将の話

──試合終了時の心境は

 何もないですね。喜ぶべきことだとは思うが、目標は日本一なので、まだ喜ぶべきステージでもない。

 

──またも4点を先行された

 チームとしてはしっかり準備して臨んでいるつもりだが、同じことが繰り返されるっていうのは、気持ちの面もあるし、地力がまだちょっと足りてないのかなと。

 

──地力とは

 例えば、シンプルに1対1でしっかり守れるかどうか、とか、味方をカバーするタイミングとか。個人の判断と身体能力に鍛えられる部分がある。

 

──今後どのような修正をしていくか

 今までは対戦相手の映像を見る「スカウティング」をして、相手の動きに合わせた作戦を取ることで何とか勝ってきた。今後は個々人が、相手にかかわらず「自分だったらこの形で勝負できる」という形を増やしていく必要がある。

 

──決勝トーナメントへの意気込みを

 チャンスはもらったんで、3週間しっかり準備して、2試合とも勝ちます。

 

◇成田選手の話

──試合終了時の心境は

 まずは安心した。相手のエースに1点取られて、こっちも取り返さないとな、という状況で1点取れたのはギリギリ及第点かなと。

 

──最後同点ゴールを決めた後も、あまり喜んでいる感じではなかった

 残り40秒しっかり耐えないといけないという中で、試合が終わってから喜べばいいと思っていた。まあスカしていましたね(笑)。

 

──この試合やリーグ戦を通じて見えた、オフェンス陣の課題は

 個々人の能力やパスの判断は、早稲田・慶應がすごくうまい。東大もある程度決まったパターンでは点を取れるが、判断力の部分でまだまだ伸ばせる部分がある。いつもと違う状況になったときに、どう判断できるか。ラストパスを出す相手をいかにこだわれるか、このこだわりの部分はまだまだ課題だと思う。

 

 まだ判断の選択肢を持てていない選手もいっぱいいるので、持てていない選手は持つ。持った段階では、ベストの選択はどれかを考えながらプレーする。その瞬間瞬間の判断というところをこだわっていければいいなと思う。

 

──逆に収穫は

 立ち上がりが課題って言われていて、そこは良くないんですけど、ディフェンスも慣れてくれば守ってくれるし、オフェンスも時間が経てば点を取れるっていう自信は付いたと思う。そこは油断にならないように、気を引き締めながらできれば。

 

──決勝トーナメントへの意気込みを

 今日の試合の前にも意識していたが、僕が試合を決めるっていう風にすごく思っていて。今日は引き分けだったので、FINAL4、FINALと僕が勝たせるプレーをしたい。チーム全体としては、もっと見て楽しめるようなラクロスを、試合の初めから楽しめるラクロスをできればいいなと思っている。

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