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2018年6月27日

QS世界大学ランキング 東大は過去10年で最高の23位 国際性の評価深刻

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社が毎年発表している世界大学ランキングの最新版が7日に発表され、東大は過去10年で最高位の23位だった。国内首位を維持し、アジア内でも順位を昨年より一つ上げて4位となった。(表)

 

 

 「学術評価」(100点満点、以下同様)では昨年に続き満点。同項目で満点の大学は東大を含め8校のみで、高い水準を維持している。東大は「企業評価」で99.5点、「学生1人当たりの教員数」で94.2点の高評価。右の三項目の強みで、「総合評点」は昨年比0.5点増の85.3点となった。

 

 一方、国際性の指標では「外国人教員数」で12.3点、「外国人学生数」では25.5点という極端な低評価。東大の総合評価を著しく下げる要因となった。

 

 また、研究力の指標となる「教員1人当たりの論文被引用数」では昨年比1.1点減の72.2点。昨年、東大は同項目で8.9点増の躍進を果たしている。

 

 東大の他に国内で上位100校に選ばれたのは、京都大学(35位)、東京工業大学(58位)、大阪大学(67位)、東北大学(77位)の4校だった。京都大学は「学術評価」で98.6点の高評価を得ており、「学生1人当たりの教員数」の95.7点は東大を上回った。一方、「教員1人当たりの論文被引用数」では東大が15.6点の差をつけた。

 

 アジアではシンガポールからシンガポール国立大学(11位)と南洋理工大学(12位)が上位に選ばれた。両校は国際性の指標で満点に近い評価を受けている。また、中国の清華大学(17位)も東大を上回った。

 

 全体では、マサチューセッツ工科大学が7年連続で1位。上位10校はスイスのチューリッヒ工科大学(7位)を除いて、米英の大学に占められた。


この記事は、2018年6月26日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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