SPORTS 2017年7月13日

【春の東大スポーツを振り返る】硬式野球部 四死球や失策で自滅 

 今春は、硬式野球部(東京六大学野球)が2014年秋以来の全敗、アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)がオープン戦1勝4敗と、1部に所属する運動部が振るわなかった一方、健闘する部も見られた。硬式野球部の春シーズンを振り返ろう。

(取材・関根隆朗)

 

 「改めて六大学のレベルの高さを痛感させられた」と主将の山田大成選手(育・4年)は今季を振り返る。特に、けがからの復活が期された宮台康平投手(法・4年)が深刻な制球難に苦しみ、「宮台の調子が上がらない中、他の選手が練習以上のプレーをしようと焦った結果、悪循環に陥った」(山田選手)。

 

 宮台投手は肩への負担を抑えた新フォームを導入。しかし制球に苦しみ四死球数は25回1/3で35だった。シーズン途中からはリリーフに回るも最後まで制球を改善できず、防御率8.17に終わった。

 

 宮台投手以外の投手陣も不調だった。チーム防御率は8.58、四死球数は88と09年春以来に80を越え、失策数も14年秋以来の2桁となる14。自責点にならない失点は1試合当たり1.3点に上り、失策が失点に直結したといえる。

 

 投手陣で頭角を現したのが濱﨑貴介投手(理Ⅱ・2年)。前半戦はリリーフ、後半戦は先発で気迫のこもった投球を見せ、本人は「直球で力押しできた」と話す。一方変化球が少なく2巡目以降を抑えられなかったといい、実際先発時は4~5回での降板が多かった。今後は長い回を投げ抜く力を身に付けたい。

 

今季頭角を現し、シーズン後半は先発として投手陣を支えた濱﨑投手(撮影・関根隆朗)

 

 打線は中軸に経験豊富な昨年の主力が残ったが、チーム打率1割台と低迷した。出塁率も昨季から2分以上落として2割4分6厘。それでも1試合当たりのチーム得点数は昨季とほぼ変わらなかった。

 

 個人で見ても昨年からの主力の多くが成績を落とし、卒業した選手の穴も埋まらなかった。打率チームトップの楠田創選手(育・4年)は「自分は六大学全体の中で好成績を残さなければ」と反省。1番に定着した宇佐美舜也選手(法・3年)は「昨年より力強い打撃ができた」としつつ「相手の球数を増やすことを意識した結果三振が多かった。追い込まれてからもっと粘りたい」と語る。

 

 浜田一志監督が掲げる「4―3で勝つ野球」には投手陣再建と守備の引き締めが必須。昨秋は最後のシーズンを迎えた4年生に好成績を残す選手が出たが、今年はチームを底上げする部員が現れるのか。山田選手は「選手間にはかつてない危機感がある」と話す。秋の逆襲に期待したい。

 

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 この記事は、2017年7月11日号に掲載した記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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