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2020年4月26日

留学プログラム中止に 新型コロナ影響で

 東大は10日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年の夏から秋にかけて実施予定だった留学プログラムを中止することを発表した。今回中止となったプログラムの参加予定者は、代替措置として再度の応募を経ずに春学期への留学期間の変更が認められることとなった。

 

 該当プログラムは①グローバルキャンパス推進本部担当サマープログラム②Berkeley Summer Sessions③UC Davis Global Study Program④IARU Courses⑤USTC International Summer Camp 2020⑥Deutschkurse Learn German in Munich⑦全学交換留学⑧UC派遣プログラム⑨嶺南大学派遣プログラム  の九つ。

 

 中止の発表は東大のウェブサイト上に、グローバルキャンパス推進本部の相原博昭本部長と矢口祐人本部国際化教育支援室長の連名で出された。発表によると、現在各国で取られているビザ発給の停止や入国禁止などの措置が解除される見込みが立っていないという。大学として、学生の留学を奨励していたが、現状では前提となる学生の安全が確保できないとした。

 

 今年の秋から全学交換留学で1年間英国に留学予定だった法学部3年の学生は、大学の対応に不満を漏らす。「留学の中止自体は仕方ないと納得しているが、代替措置を使っても留学期間が半年のみになってしまうのは残念」。就活が終わった4年の秋学期への振り替えが可能か問い合わせたが17日時点でまだ連絡はないという。同様にフランスへ留学予定だった教養学部3年の学生は「この時期の通知だったから、ぎりぎり夏の就活も間に合う。判断を6月ごろまで引き延ばされなくてよかった」と判断の早さを評価した。

 

 東大は21年春学期での派遣の可否については7月ごろに判断し、同様にウェブサイト上で通知するとしている。春学期の留学も中止となった場合は今回のような代替措置は取られない。


この記事は2020年4月21日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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