報道特集

2018年4月21日

【新入生アンケート2018 ②大学生活】 奨学金受給者は16%

 東京大学新聞社は3月29・30日、全新入生を対象にアンケートを行い、新入生3132人の92%に当たる2866人から回答を得た。このアンケートは毎年諸手続き時に行う東大生対象の唯一の全数調査で、受験や大学生活、進路への意識、東大の諸制度や社会問題への賛否などを質問。アンケート結果から、今年の新入生の傾向を分析した。(本文中の割合は小数点第一位を四捨五入)

 

(構成・一柳里樹)

 

大学生活

 大学生活で最も重視したいことは「学業」が68%で最多。第1選択肢以外の重視したいこととしては「部活・サークル」52%、「アルバイト」26%などを選ぶ新入生が多かった。

 

 前期教養課程のカリキュラムへの期待度は「非常に期待している」「どちらかといえば期待している」を合わせ94%と2年ぶりに9割を超えた。給付金をもらう予定の新入生は16%の453人で、中でも今年度から本格実施される日本学生支援機構の給付型奨学金を受給する予定の学生は全体の4%の125人。複数の奨学金をもらう予定の人も48人いた。

 

進学先

 

 近年制度変更が相次ぐ進学選択制度の賛否を尋ねると、「評価する」「どちらかといえば評価する」が合計94%。進学選択制度が非常に多くの新入生に支持されていることが分かった。

 

 前期日程と外国学校卒業学生特別選考で入学した新入生に、出願時に後期課程の進学先が決まっていたか聞いたところ、「全く決まっていない」人が昨年より2ポイント多い42%に上った。「学科・専修まで決まっていた」人は16%だった。

 

 

 学部・学科選びで重視するものでは、90%の新入生が「自分の興味」を選択。以降、「就職の強さ」(21%)、「教員」(8%)と続く。理系学部進学を目指す文科生は28人、文系学部進学を目指す理科生は66人だった。

 

 

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2017年度の新入生アンケート

東大新入生アンケート2017① 推薦合格者、女子は4割 「エリート意識ある」半数割れ

東大新入生アンケート2017② 支持政党は自民36%、民進4.5% 無支持は43%


この記事は、2018年4月17日号からの転載です。新入生アンケートの全結果は紙面で掲載しています。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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