PUBLIC RELATIONS 2016年3月25日

現役東大生に聞いた “「ゲーム」への傾向と対策”

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 「ゲームをすると馬鹿になる」 昔から、ゲームばかりして勉強をしない子どもに、見かねた親が言い聞かせてきた常套句だ。筆者も幼少期に母親から言われ、しぶしぶゲームを我慢した記憶がある。

 

 東京大学新聞社が行ったゲームに関する調査では、現役東大生357人のうち約55%に当たる196人が「親など家族と、ゲームとの関わり方について話し合った」と回答している。

 一方で、本調査によれば、小学校時代にゲームに関するルールを設けずにゲームで遊んでいた東大生は、回答者の3割近い115人にのぼる。小学生の頃から「ガリ勉」を強要されていたように思われがちな東大生だが、3割近い人がルールを決めずに、自分なりの付き合い方でゲームを遊んでいたことになる。

 また、一度熱中すると徹底的に突き詰めてしまう強い意志や忍耐力の現れなのか「最長で1日何時間ゲームで遊んだことがあるか?」を聞いたところ、約22%に当たる80人が「12時間以上」と答えた。

 

 勉強への影響や、睡眠不足など、悪い面ばかり取り沙汰されるゲームだが、ゲームによって得られたことも多い。戦略ゲームで磨いた論理性や、聞いたことのなかった日本語の言い回し(筆者は「急所」という言葉を『ポケモン』で知った)、友達とのつながりなどが思いつくが(友達の家にコントローラーを持ち寄って『ウイニングイレブン』をしたのはいい思い出だ)、東大生はどう考えているのだろうか。

 

 

夢中になっていたら自然と知識が増えていた

 

『信長の野望』で、城の名前を覚えて、なんとなく地名を覚えられた。(理系・男性・3年)

 

旧国名と世界の都市名を覚えた。(理系・男性・3年)

 

ゲームから発展させて自分で歴史の勉強をするようになった。(理系・男性・2年)

 

ゲームは夢をくれた

 

『逆転裁判』や『逆転検事』がきっかけで現在司法の道を目指している。(文系・女性・1年)

 

将棋ゲームを通じて本気で棋士になりたいと思ったことがある。(理系・男性・2年)

 

勉強のヒントにもなった

 

現在のレベルでは勝てない敵を倒したいときに、自分のレベルを上げる、弱点を探す、仲間を作るなどの行為をすることは、ゲームだけでなく、現実の勉強にも応用可能である。(文系・男性・1年)

 

ゲームを作った側がなにを考えているかが伺えた時、楽しいとは別に、面白いと思えた。これは出題者と解く人の関係にもあると思う。(理系・男性・2年)

 

人生で重要なことを教えてくれた

 

ゲームも調べたりするところから始めていかなければ本当に強くはなれず、そういったことができる人は勉強も本気になれば必ずできる。(理系・男性・3年)

 

できないことがあったとき、対策を練って乗り越えることを学んだ。(文系・女性・修士課程)

 

体育教師に没収されたゲーム機は返ってこないということ。(理系・男性・4年)

 

 

 もちろんゲームは良いことばかりではない。友達同士の喧嘩の原因となったり…。

 

『モンスターハンター』であるクエストでミスを犯したところ、かなり険悪な雰囲気になり最終的には取っ組み合いの喧嘩になった。(文系・男性・4年)

 

ハマり過ぎて勉強や日常生活に支障をきたしたりもする。

 

新しいゲームに熱中しすぎて定期テストの成績が落ちたときがあった。(理系・男性・3年)

 

 「ガリ勉でゲームなんてしない」。そう思われがちな東大生だが、彼らもゲームと長く付き合い、いろいろな思い出をゲームと共有してきた。ゲームにかぎらず、ハマりすぎて日常生活や勉強に支障をきたすのは困りものだが、何かに夢中になって、とことんそれを掘り下げることは、そこから何かを学ぶためにはとても重要なことだ。

 

 今回のアンケート調査によって、東大生がゲームを通して何を学んできたのかを知ることができた。ゲームと上手く付き合うことによって、勉強にも役立ててきた東大生だが、中にはこんな人もいる。

 

中3の時に、『ファイナルファンタジー』をレベル1キャラ一人で全ボス攻略するという記事を見つけ、そこで東京大学ゲーム研究会の存在を知り、東大を目指した。(理系・男性・2年)

 

 日常生活に必要な知識や、友達付き合いの方法、受験勉強や志望校決めのヒントなど、東大生はゲームから多くを学んできた。「ゲームをすると馬鹿になる」と、ただかたくなに我慢したり、禁止したりするのではなく、勉強や日常生活と両立できるようなゲームとの付き合い方を考え、ゲームからも何かを学び取ることのできる柔軟さが、私たち学生には必要とされているのかもしれない。

 

(取材・文責 須田英太郎)

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