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2018年2月8日

東大にVRの教育研究施設を設置 先進的教育システムの普及へ

 東大は1日、バーチャルリアリティー(VR)の研究を進める「バーチャルリアリティ教育研究センター(VRセンター)」を設置した。VRの基礎研究を先導し、教育など多様な分野へのVR技術の展開を推進する。

 

 VRセンターには、基盤研究部門と応用展開部門を設置。基盤研究部門は人間の知覚・心理やVRの基盤となる技術を、応用展開部門はVR技術の医療・教育・芸術などへの応用を対象とする。両部門とも、VR分野を担う人材育成とVR技術を活用した教育システムの普及を目指す。

 

 センター設立の中心となった石川正俊教授(情報理工学系研究科)は1日の記者会見で、センター設置の理由を「近年の急速なVR技術の進歩に、大学として迅速に対応するため」と説明。七つの研究科・機関から、機械工学・身体情報学などVR技術に関連する研究に携わる教員12人が運営委員となる。

 

 センター長を務める廣瀬通孝教授(情報理工学系研究科)は「将来的には、他大学や研究機関と連携する」と発表。他の研究分野や産業界にも開かれた開発環境を整備し、VR技術普及の世界的拠点を目指す。

 

記者会見に臨む石川教授(右)と廣瀬教授=1日、本郷キャンパスで(撮影・山口岳大)

この記事は、2018年2月6日号の記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

 

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