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2024年2月28日

東大生は小学生のころ、どのように勉強と向き合っていたのか? 200人の回答から見えた傾向と学習の鍵は

 

 

 

 東京大学新聞社は、12月に「東大生の子ども時代の学習習慣」についてのアンケートを行ったところ、200件の回答が得られた。回答者の60%以上が、「毎回、自分から勉強をしていた」「たまに親に言われて勉強するときもあったが、ほとんど自分から勉強をしていた」と回答。アンケートを通して、東大生がいかに子ども時代から学習に向き合っていたのか、どのような学習習慣が成績向上に良い影響をもたらすのか考察した。(構成・内田翔也)

 

 回答者の属性は以下の2つの図の通り。前期課程の学生の回答が顕著であり、文理比においては、文系がやや多いという結果になった。

 

 

 

 

 まず、「小学生の頃、勉強はどのように始めていましたか」という問いについては、「たまに親に言われて勉強をするときもあったが、ほとんど自分から勉強をしていた」という回答者が最も多く(32%)、次点に「毎回、自分から勉強をしていた」という回答者が多かった(29.5%)。

 

 

 

 「たまに自分から勉強をするときもあったが、ほとんど親に言われてから勉強をしていた」「毎回親から言われて勉強をしていた」と答えた回答者がそれぞれ13.5%、4%であるのに比べれば、その差は目立つ。東大生の多くが小学校時代にはすでに自分で学習する習慣があったことが読み取れる。

 

 

 次に、「毎回、自分から勉強をしていた」、「たまに親に言われて勉強するときもあったが、ほとんど自分から勉強をしていた」と答えた人に対し、「自分から勉強するようになったのはいつからか」という質問を行ったところ結果は以下の図のようになった。小学校高学年から勉強をするようになった人が多いことが分かる。

 

 

 次に、小学生の頃、自分から自発的に勉強できた理由について、それぞれ1「とても当てはまる」2「まあ当てはまる」3「あまり当てはまらない」4「全く当てはまらない」から選ぶという質問に対しては、以下のような回答が寄せられた。

 

 

 

 「勉強自体が楽しかったから、好きだったから」や「成績などで自信がつくから」「できるとほめられたから」といった理由については当てはまると答えた回答者が多かった一方、「できるとごほうびがあったから」「できないと罰則があったから」といった理由については、当てはまると答えた回答者が極端に少なかった。このことから、東大生は物的な見返りなどによって勉強習慣を身に付けたというより、むしろ、知的好奇心それ自体によるものや、ほめてくれる対象や自信、周りの環境などによって勉強習慣を身に付けた可能性が高いことが推測される。

 

 

 これ以降は、回答者に文章で回答をしてもらう質問を5つした。各質問について、挙げられた理由のうち、特に散見されたものの中から、一部を引用する。

 

1問目:「「勉強が好き」「楽しくなった」きっかけがあれば、エピソードとともに具体的に教えてください。」

 

  • 知的好奇心があったから
  • チャレンジ5年生を始めたのがきっかけ。
  • 小学校で習わないような進んだ内容も書かれていて、学習意欲が喚起された。
  • 小さい頃ベネッセのこどもちゃれんじの本やビデオなどを見て、知らなかったことを知るのが単純に楽しく、もっといろんなことを知りたいとこれらの教材をどんどん使っていったことがきっかけだと感じています。
  • 幼い頃は興味のある分野の絵本や図鑑を読んで過ごしていたため、自然と文章読解力がついたのだと思います。

 

 幼い頃に学習習慣を身に付けるけるきっかけは、前の質問でも見た通り、ご褒美や罰則というより、知的好奇心をいかに育んできたかで得られる傾向が読み取れる。図鑑や本、ベネッセの教材などで、自ら進んで勉強をすることの楽しさに気づくことが、その後の学習習慣の構築に大きく役に立つのだろう。

 

 

2問目:「人から言われてではなく「自分から」勉強する習慣について、そのメリットは何だと思いますか?具体的に教えてください。」

 

  • 勉強が苦痛にならないことがメリット。
  • 自分が知りたい、やりたいと思う勉強をすることになるので、自然と身に付きやすい。
  • メリットがあるから自分から勉強するわけではなく、楽しいから自分から勉強するんだと思う。
  • イヤイヤではなく、学ぶことを楽しむことができる。
  • 大学に入ってから、自分が勉強したい内容、専攻したい内容が見つかりやすいこと

 

 特に、「勉強が辛くならない」「勉強のモチベが内発的なので続けやすい」という意見は非常に多く見受けられた。東大生自身が、ご褒美など外発的要因、与えられる対価を基に勉強する姿勢が、長期的にはあまり効果のない方法であることを自覚しているのだろう。

 

 

3問目:「学力につながったと思う小学生の頃の習慣があれば、その内容と頻度を具体的に教えてください。」

 

  • サッカー
  • 朝の勉強
  • よく寝てよく運動していた。一日10時間は寝て3時間は運動してた
  • 大河ドラマを見たり、ニュースをご飯の時に見るようにしていた。
  • 小学校4年まではベネッセで考える力講座をやっていた。
  • ルービックキューブ、気が向いたら

 

 勉強には一見関係のない回答も多く見受けられたのが興味深い。学びのきっかけや好奇心の端緒は、必ずしも机に向かって行う勉学ではなく、アクティビティや、教科を超えて考える学びなどにあるということだろう。

 

 

4問目:「学力につながったと思う小学生の頃の習慣があれば、その内容と頻度を具体的に教えてください。」

5問目:「小学生の頃に身につけておけばよかった、と思う学習習慣は何ですか?理由とともに具体的に教えてください。」

 

  • 小学生の頃に身につけておいてよかった、と思う学習習慣
    • 読書習慣。読解力は全てのベースになるため。
    • 宿題はやる。ズルはしない。でも効率的に行う。質問をする。
    • とりあえず毎日机に向かう習慣
    • 早く寝る
    • 毎日勉強する習慣。言い換えると、勉強しない日を作らない習慣。進研ゼミで身についた。
  • 小学生の頃に身につけておけばよかった、と思う学習習慣
    • 毎日勉強する。勉強する癖がつくから。
    • 読書する習慣
    • あきらめない。答えを見る習慣がついていたため、数学とかもわからないと答えを見る癖がついた。直すのは大変だった

 

 対置される二つの質問において非常に印象的であったのは、どちらかの質問で頻出した回答は、他方の回答にも非常に多く見られたという点である。読書週間や毎日少しでも勉強をする習慣、問題を最後まで考えてみる意識など、東大生が勉強において重要だと考えているものに一定の共通点があるということが分かった。

 

【タイアップ記事】

 

【記事修正】2024年2月29日16時35分、ページ最後に「【タイアップ記事】」を追加しました。

 

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