米ハーバード大学主催の国際会議HPAIRが今年8月に東大で開催される。学生版のダボス会議として、各界からの注目を集める本会議。20年ぶりの誘致に漕ぎ着けた学生団体・東京大学Diligentに、会議について寄稿してもらった。(寄稿=東京大学Diligent、写真は全て東京大学Diligent提供)

📣【参加者募集中】
アジア最大級の国際会議「HPAIR」が、20年ぶりに東京大学で開催されます!(8/20〜24)
🌍 世界中から集まるヤングリーダーとともに、最先端の社会課題について5日間議論しませんか?
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※以下に、HPAIRとは何か、イベントの内容や主催団体の情報などを詳しくご紹介します。
HPAIRとは

HPAIR(Harvard College Project For Asian and International Relations)とは、ハーバード大学の学生が主体となって開催している「ハーバード大学版のダボス会議」で、30年以上の歴史を誇り今年は33回目の開催となります。日本では2014年の慶應義塾大学での開催以来となり、東大で行われるのは2005年以来20年ぶりとなります。アジアで開かれるHPAIRはACONF(The HPAIR Asian Conference)と呼ばれ、例年数百人を超える参加者が世界中から集まり、活気に溢(あふ)れたイベントとなっています。

今年の会議は8/20~24の5日間で行われ、各界を代表する著名人をゲストとして招き、講演いただきます。会議のテーマは「Reinventing Vitality: Momentum and Memory」となっており「グローバル化が進む中で再認識されつつある、国や地域の文化や価値観を技術革新と結びつけて未来への原動力とし、国家を超えて共有される課題に対して、各国の視点を交えながら持続可能な社会のあり方を考える」ことを目的としています。

また、テーマに対する視点として、科学技術、医療、政治、経済、環境の5つがあります。AIの活用の仕方、スタートアップの創生、国際協調のあり方、医療費問題、自然災害についてなど、多角的な視点から世界を見つめていくことで、このような「未来を担うリーダーが知っておくべきテーマ」について考える5日間となることを目指しています。
これまでの会議では、WHOの事務局長を務めるテドロス・アダノム氏や、ノーベル平和賞を受賞した韓国の金大中・元大統領をはじめとして、多くの著名人がスピーカーを務めました。今回の会議でも、1996年にノーベル平和賞を受賞した、東ティモールのジョゼ・ラモス=ホルタ大統領や、東大の藤井輝夫総長をはじめとして日本や世界で活躍する方々に来ていただく予定です。今後の情報公開をご期待ください。

誘致活動
さて、このHPAIRを今年東大に誘致することに成功したのが、学生団体「東大Diligent」です。Diligentは2023年の設立以来、これまでに10を超える部局を展開し、起業やキャリア形成、離島の保全やOBOGとの交流まで、多岐に渡って活動を行ってきました。これまでの取り組みの中で山口真由氏、手越祐也氏など著名人とも交流の機会を持ち、存在感を高めています。

HPAIRの誘致活動は、まさにDiligentの黎明期である23年からスタートしました。「なぜ日本で開催すべきか」をアピールする「BidBook」の作成や、スポンサーの確保に尽力し、メンバーは寝る間を惜しんで準備を重ねてきました。しかし、残念ながら24年度はタイのチュラロンコン大学に敗れてしまい、日本開催はかないませんでした。それでもDiligentは諦めず努力を重ねた結果、ついに2025年度のHPAIR開催地として日本が選ばれました。東京での開催が決まったこの成功は、Diligentの粘り強い努力の結晶です。
BidBook抜粋
イベント内容
そんなHPAIRですが、5日間に渡って講演だけでなく多くのイベントが行われます。例えば「Impact Challenge」と呼ばれるイベントでは、スポンサーの複数の企業が提示する課題に対して、参加者がグループとなって一日かけて話し合い、最後は他の参加者の前でプレゼンを行うというものになっています。また、講演といっても、スピーカーが講演を行う「Keynote Speech」だけでなく、講演者とファシリテーターが質問を交えながら進めていく「fireside chat」形式の、「Seminar Session」の二つがあります。以下が、イベントの概要です。
- Opening Ceremony
開会式では参加者が一同に会し、食事を交えながら登壇者のスピーチが開かれます - Keynote Speech
科学技術、医療、政治、経済、環境といった、5つのテーマに沿って、スピーカーが講演を行います - Seminar Session
運営の学生と講演者が対談形式で話し合い、最後にはQ&Aセッションが行われます - I-Night
数十ヵ国の国から集まる参加者が自国の文化を披露し、文化交流を行います - Networking
参加者同士が自由に交流し、ネットワークを広げます - Impact Challenge
4日目に発表された議題について、5日目のプレゼンまで取り組み、発表します



終わりに
東京で11年ぶりに開催されるこのHPAIRという貴重な体験に、あなたもぜひ参加してみませんか?
📝 応募のご案内(再掲)
参加をご希望の方は、ハーバード大学の学生によって運営されている以下の公式サイトからお申し込みください。
🔗 応募フォームはこちら
📌 応募は定員に達し次第締切となります。すでに1,000名以上の応募が集まっており、例年6月中に締め切られる傾向があります。少しでも興味のある方は、ぜひお早めにご応募ください!