COLUMN 2016年2月2日

東大受験本番の思い出④ 肩の力を抜いて

いよいよ二次試験まで残り23日だ。6日間連続で、6人の現役東大生に受験本番の思い出験を語ってもらっている。今日は、文科三類の2年生(当時)だ。

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 受験のとき、恐ろしく緊張していない自分に焦りを覚えていました。妙に落ち着いているのは決して自信があるからではありません。受験の実感が湧かなかったのです。 文系だから試験会場は駒場キャンパスという、自分の想像していたキャンパスと違うところに追いやられたのも変にリラックスしてしまった要因の一つです。本格的に受験勉強する前に見て憧れた本郷キャンパスとは似ても似つかぬ建物。「本当にこれから東大入試を受けるんだろうか……」と思いました。

結局、今日が受験当日だという実感も湧かないまま1日目の試験が始まりました。数学は細かい記述のミスで失点していたため、本番では「できた!」と思っても必ず見直しをしようと決めていました。しかし、あまりに調子が良く、あわよくば4問全て完答したと思ったので、第4問を解いた後に見直しをし、寝てしまいました。今思えば、人生の懸かった東大入試で何とも大胆不敵な行動でしたね。 1日目の出来が個人的に悪くなかったので、2日目も緊張などしなかったと思います。地理歴史では、直前期に全く対策をしていなかったイスラーム史が出てしまいましたが、「取りあえず知っていることだけでも書こう」と驚くくらい前向きに取り組めました。

英語の試験前、昼休みには周りの学生が追い込みで単語や文法の確認をしている中、特に直前期に勉強する必要を感じなかった私はぐっすり寝ていました。試験が始まる直前まで起きなかったのですから、相当熟睡していたのでしょう。その当時どんな夢を見ていたかは思い出せません。 試験が全て終わった後は自信に満ちあふれていましたが、徐々にもう少し緊張感を持って臨めば良かったと後悔してきました。しかし今思うと、東大に合格できたのは変に緊張せずに試験を受けられたからかもしれません。昼休みに寝ろ、とは言いませんが、肩の力を抜いて自分の本来の実力を伸び伸びと出し切ってほしいですね。 (文Ⅲ・2年:取材当時)

次回も東大生に受験本番での経験を聞きます。

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