受験

2026年2月27日

受験、合格、そして入学へ 受験から入学までのスケジュール

 

 2次試験の終わりから合格発表までは2週間しかなく、さらに合格発表から入学式までは1カ月しかありません。かなり慌ただしい日々になりますので、ここで全体的な流れをつかんでおきましょう。2025年度入学の記者の経験をもとに、受験直後から入学式までの様々な出来事を学生目線でお伝えします。なお、記事は25年度の文系学生の日程に基づいており、26年度以降は変更となる可能性があります。募集要項や入学手続要項を必ず確認してください。(執筆・吉田直記)

 

 

第2次学力試験から合格発表まで

 

 

合格発表前からやっておくべきこと

 

 2月下旬の2次試験から3月10日の合格発表までは、約2週間あります。合格を祈りながら過ごすことになりますが、発表後の生活を見据え、先んじて動き始めた方が良いこともあります。合否が分からず精神的に不安な時期ですが、忙しい毎日が待っているので、あらかじめ準備を進めましょう。

 

新しい住まい探し

 

 まず、一人暮らしをする場合の住まい探しです。東大では多くの場合、大学1・2年生の2年間を駒場Ⅰキャンパス、3年生以降を本郷キャンパスで過ごしますが、2つのキャンパスは電車で約50分離れています。中間地点の家賃はかなり高額なため、まずは駒場の近くで一人暮らしを始め、大学3年生になるタイミングで本郷近くへ引っ越す学生が多いです。駒場Ⅰキャンパスの最寄り駅は、京王電鉄井の頭線の駒場東大前駅です。自転車や徒歩で通学する学生を除き、多くはこの駅で降りてキャンパスに通います。土地勘がなく、どの辺りに住めばよいか分からない場合は、井の頭線沿いで探すと良いでしょう。合格発表後は本当に混み合うので、発表前から住まい探しを始めておくことをおすすめします。

 

 また、東大には三鷹国際学生宿舎という寮もありますが、申込期限がかなり短く設定されています。25年度は3月10日が合格発表日なのに対して、申請書類の締切は3月12日必着でした。入寮を考えている場合は、スケジュールに十分ご注意ください。

 

 

 

 

第二外国語(初修外国語)を考えておく

 

 第二外国語についてです。合格発表日からウェブ入学手続を完了するまで、4日間しか猶予がありません。手続自体は氏名などの基本情報を入力するだけの簡単なものですが、その中で春から履修する第二外国語を選択する必要があります。ここでいう第二外国語とは、これまで勉強してきた外国語(既修外国語)とは別の外国語のことです。多くの人は英語を外国語として学んできたと思いますが、東大ではこの英語に加えて、もう一つ外国語を学ぶことになります。これは必修なので避けて通ることはできません。

 

 留学生向けの日本語を含めて八つの言語から一つ選択しますが、どれを選ぶべきかについては「これが正解」というものはありません。第二外国語は試験の負担も大きい科目なので、時間をかけて情報収集を行い、合格発表前に決めておくと安心です。

 

 

 

 

合格発表から入学手続きまで

 

数日の猶予しかない入学手続き

 

 合格発表は、例年3月10日に行われます。確認方法は2通りあり、東大ホームページに掲載される合格者受験番号リストから自分の番号を探す方法と、ウェブ合否照会で確認する方法があります。無事に合格した場合は、合格通知書をダウンロードできます。合格通知書には、ウェブ入学手続システムのURLと、ログインに必要なユーザID・パスワードが記載されています。嬉しい気持ちでいっぱいだと思いますが、最優先で以下3つの手続きを完了させましょう。

 

  1. ウェブ入学手続システムの情報登録(3月13日まで)
  2. 入学料の支払い(3月15日まで)
  3. 新入生入学諸手続書類の郵送(3月15日必着)

 

 合格発表から入学手続きの締切までは期間が短いうえ、期限までに手続きを完了しないと入学を辞退したものとして扱われてしまうため、くれぐれも注意してください。

 

東大から正式に書類が届く

 

 上記の入学手続きに問題がなければ、晴れて入学が認められ、東大から入学式案内や「新入生入学諸手続き」で必要となる書類一式が郵送されます。記者は合格発表後すぐに入学手続きを済ませ、入学手続書類も3月12日に郵送したところ、15日に東大から書類が届きました。これが東大から郵送される初めての紙の書類で、無事に最低限の入学手続きは完了したのだと実感しました。封筒を手にしたとき、想像よりも薄かったことも印象的でした。また、中に円筒状のものが入っていたので合格祝いのボールペンかと思いきや、健康診断で使う採尿スピッツでした。

 

 

 

合格後の住まい探しは想像以上に厳しい

 

住まい探しの体験談

 

 記者は社会人経験を経て地方から入学したので、土地勘のない東京での新居探しでした。実家から通う学生や、保護者が部屋探しをしてくれる学生は読み飛ばしてもらって構いませんが、同じような境遇の人に向け、当時の部屋探しを具体的にお伝えします。

 

 合格確認後は、手続きと並行して部屋探しも行いました。当初は学生向けマンションを中心に探しましたが、家賃は全体的に高く、駒場までのアクセスも含めて、自力ではなかなか良い物件を見つけられません。そこで、新幹線での日帰りで東大生協の住まい相談会に参加しました。相談会は予約でいっぱいでしたが、なんとか3月15日の枠を確保できました。東大卒の友人からもらった「井の頭線沿いの物件なら大丈夫」というアドバイスをもとに、東大と提携する不動産会社に相談しました。

 

 ところが、事前に目星を付けていた物件はすべて契約済みで、別の物件は「4分前に別の人が契約した」と言われて契約できず、その後に紹介された物件も「収入が無い人には貸せない」と契約に至りませんでした。結局どの物件も契約できず地元へ帰ることになり、新幹線の中で「これはマズいぞ」と思ったことをよく覚えています。とはいえ、東大生協提携の不動産会社はとても親身になってくれ、翌日井の頭線・吉祥寺駅近くの物件をメールで紹介してくれました。入居日は4月20日と遅かったですが、他に選択肢もなく、即決しました。

 

 約1年住んでみて、井の頭線沿いは家賃も比較的安く、駒場東大前駅まで乗り換え無しで通える点も満足しています。吉祥寺から駒場Ⅰキャンパスまで片道40分かかりますが、始発駅に近く座れるおかげでストレスにはなっていません。通学時間の短いエリアもありますが、乗り換えが必要だったり、電車で座れなかったりもしますので、このあたりはバランスの問題でしょう。最終的には納得できる場所に住めましたが、もっと早くから動いていれば、よりスムーズに住まい探しができたと思います。入居日より前に対面授業が始まったため、最初の1週間ほどはホテル暮らしとなりました。合格発表後すぐに動いたつもりでしたが、想像以上に大変な引っ越しでした。

 

 

 

 

学生証番号・所属クラスなどの基本情報が決定

 

 3月21日に東大からメールが届き、学生証番号や所属クラス、UTokyo Account(東大の情報システムの利用時に必要)、履修する第二外国語などの情報を確認できました。GmailやGoogleドライブ、WordやPower PointなどのMicrosoft Office製品、ウイルス対策ソフトなどを無料で利用できるようになります。ここで確認する所属クラスは重要で、特に1年生はクラス単位でさまざまなイベントを経験します。1クラスは35人前後で構成され、同じ授業を受けたり、大学祭(5月の五月祭・11月の駒場祭)に出店したりします。情報共有や相談をすることもできますし、クラス単位で遊びに行くこともあります。クラスの仲間と仲良くしながら、大学生活を彩り豊かなものにしていきましょう。

 

 

ノートPCかタブレット端末は必須

 

 東大では、個人所有のモバイルPCを大学の授業などで利用するBYOD(Bring Your Own Device:PCの必携化)が実施されています。そのため、授業開始までにノートPCかタブレット端末を用意しなければなりません。周りを見ると、ノートPCの機種はバラバラですが、タブレット端末はiPad一強という印象です。記者はMacBook AirとiPadを所持しています。駒場Ⅰキャンパス内の生協購買部でも各種ノートPCやタブレット端末がそろっており、学割を利用可能です。記者は25年春にApple公式HPからiPadを購入した際、新入生向けキャンペーンで1万5,000円分のギフトカードがもらえました。このおかげで、Apple Pencil Pro(学割価格1万9,800円)購入費用の大部分をカバーすることができました。26年度にも同様のキャンペーンがあるかは分かりませんが、積極的に情報収集しておくと良いでしょう。

 

 「ノートPCとタブレット端末のどちらを購入するべきか」は難しい問題です。個人的には、自宅にデスクトップPCがあり、レポートなど大量のタイピングを自宅で行えるのなら、タブレット端末の方が便利だと感じます。東大では授業資料が紙ではなくPDFで配布されることが多く、タブレット端末ならタッチペンで直接書き込むことができます。資料にマーカーを引いたり自分の言葉で書き込んだりすることは、記憶の定着につながります。また、軽くて持ち運びやすい点も優れています。

 

 一方で、大学では授業の合間の空き時間にレポートなどを書くことも多いです。タイピングのしやすさではノートPCに軍配が上がります。タブレット端末を所有する学生の多くは物理キーボードも別途購入していますが、ノートPCほど快適には打てません。記者もiPad用のキーボード付き保護ケースを購入しましたが、あくまで緊急用です。入学して1年経った今は、MacBook AirとiPadの両方を持ち歩く形に落ち着いています。

 

 

 

先輩も親身に新入生をサポート

 

東大女子のためのオリエンテーション

 

 25年は3月22日・23日に「東大女子のためのオリエンテーション」が開催されました。東大における女子およびトランス、ノンバイナリーなどジェンダー・ダイバースな新入生を主な対象としたイベントで、学生自治会が毎年開催しているものです。例年約200人が参加し、大学生活に関する不安を解消し、より充実した大学生活のスタートを切れるでしょう。

 

新入生入学諸手続きで合格後初の東大キャンパスへ

 

 3月27・28日には駒場Ⅰキャンパスで、高校の卒業証明書を提出したり、学生証や時間割冊子を受け取ったりする「新入生入学諸手続き」が行われました。これが合格後初めて東大キャンパスに足を踏み入れる日になります。指示どおりに各種手続きを済ませましょう。諸手続きの後には、2年生が「プレオリ」や「オリ合宿」について説明してくれます。帰り道には、両サイドに多くのサークルのテント列が並び、新入生は熱烈に勧誘されます。興味があれば、ぜひ話を聞いてみましょう。

 

プレオリ、そしてオリ合宿

 

 3月29・30日に、プレオリがありました。クラスごとに行われる懇親会のようなイベントで、上クラ(同じクラス番号の2年生)が企画します。初めて同じクラスが一堂に会する日で、緊張しながら自己紹介をします。2年生から、授業の選び方や履修登録の仕方を教えてもらえます。ここでもらえる履修情報はとても分かりやすく、記者も何度も見返しました。上級生に直接質問できる貴重な機会なので、疑問があればこの場でしっかり解消しておくと安心です。

 

 4月2~3日には、1泊2日のオリ合宿がありました(理系は3月31日〜4月1日)。事前に2年生が準備してくれるので、新入生は勇気を出して参加するだけです。初対面の人たちと合宿に参加するのはハードルが高いですが、多くの学生がこれを経験してきました。当然、2年生も不安な気持ちをよく理解しており、仲良くなりやすいようにさまざまな工夫を凝らしてくれます。ほぼ全員が参加する行事なので、大船に乗ったつもりで参加してみてください。

 

サークルオリエンテーション

 

 4月3・4日には、サークルが新入生を勧誘するサークルオリエンテーション(サーオリ)と、クラス集合写真の撮影が行われました。サーオリでは、駒場キャンパス内の各教室にブースが設けられ、さまざまな団体が入会希望の新入生の対応をします。少しでも興味のあるサークルがあれば積極的に足を運んでみましょう。クラス集合写真は東京大学新聞社が秋頃に発売する入学記念アルバムに掲載されます。

 

入学式

 

 4月11日には東大の入学式が行われました。入学手続きを完了すると東大から送られてくる封筒の中に、入学式案内と「ご家族入場券」が同封されています。入学生1名につき家族2名までが会場に入場できます。25年度は日本武道館での式典の様子がインターネット配信もされました。人生の大きな節目となる、忘れられない1日になるはずです。

 

 

※2025年12月時点で得られた情報を基に東京大学新聞社が作成。日程は今後変更される可能性があります

 

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