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2018年8月24日

日ハム・宮台投手プロ初登板で五回途中2失点 東大出身投手として51年ぶりの勝利ならず

宮台投手は五回途中まで粘りの投球を見せる(撮影・衛藤健)

 東大出身として史上6人目のプロ野球選手となった北海道日本ハムファイターズの宮台康平投手が23日、東京ドームでの福岡ソフトバンクホークス戦で1軍戦初登板初先発した。宮台投手自身は五回途中2失点と粘りの投球を見せるも、東大出身投手として51年ぶりの勝利とはならなかった。

 

 初回、四死球を二つ与えて2死一二塁としながら、続く打者を空振り三振に切ってピンチを乗り切った宮台投手。しかし、二回には2死一塁から2者連続適時打を浴びて2点を先制される。以降は時おり走者を出しながらも五回2死まで無失点。中村晃選手に四球を与え2死一二塁とした時点で、マウンドを後続の鍵谷陽平投手に託した。宮台投手は計91球を投げて五回途中4安打2失点、4四死球3奪三振の成績で、降板まで打線の援護はなかった。その後日本ハムは五回と六回に1点ずつ返して同点としたが、八回に4点を奪われてそのまま敗戦。宮台投手に勝敗は付かなかった。

五回2死、中村選手に四球を与えマウンドに集まる内野陣ら。 宮台投手はここでマウンドを降りた(撮影・衛藤健)

 宮台投手は東大在学中、硬式野球部のエースとして東京六大学野球のリーグ戦で通算38試合に登板。15年ぶりの勝ち点に貢献した。昨年のプロ野球ドラフト会議で日本ハムから7位指名を受け、2004年に横浜ベイスターズ(当時)から9位指名された松家卓弘さん以来となる東大出身プロ野球選手が誕生した。シーズン開幕後は2軍で12試合に登板し3勝1敗、防御率4.97。14日の千葉ロッテマリーンズ戦では5回無失点の好投を見せるなど、先発ローテーションの一角を担ったここ2試合では勝ちを付けていた。

 

 東大出身の投手が1軍公式戦で勝利を挙げたのは1967年の井手峻投手(中日ドラゴンズ)が最後。約半世紀ぶりの東大出身の勝ち投手誕生とはならなかった。

 

球団広報「宮台投手は”東大出身”という点に注目されがちだが、栗山監督も言っている通り昨年のドラフト会議では彼の実力を見て指名した。今回の登板でも直球で複数の空振りを奪っており、これからの成長に期待したい」

 

(衛藤健)

 

2018年8月29日21:50【記事修正】写真を差し替え、球団広報のコメントを追加しました。

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