INTERVIEW / FEATURE 2014年3月11日

学生だって企画書を書いて広告をもらいに行ける はあちゅうさんインタビュー2

hachu3.jpg

前回から読む)

東京大学は今年も3月10日に合格者を発表しました。
4月からは新たな1年生がキャンパスライフをスタートさせます。
授業のクラス、サークルや部活、アルバイトがその全てと思いがちですが、
「はあちゅう」こと伊藤春香さんは、学生時代に「ブログ」と出会ったことで、世界が広がったといいます。

―― はあちゅうさんというと、ブログで有名ですが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

伊藤 大学1年生のときに、就活支援のサークルの代表に突然なってしまって、ホームページを更新しなくちゃならなくなったんですね。パソコン音痴だったけど、ブログならできた。そのとき2004年で、まだ一般にはブログを始める人は少なくて、ブームが始まりかけていたころです。ブログという言葉が流行語大賞のトップテンに入るのは2005年ですから。

初めはサークルの告知だけしていたんですけれども、だんだん自分の日記も書くようになりました。すると、たくさんの人に見てもらえるようになったんです。

―― ブログを通じて知り合いが増えていきましたか?

伊藤 学生ブログランキングというのがあって、そこにはそれまで会ったことのないような人たちがいました。学生起業家や、地方で町おこしに取り組んでいる学生など。ブログをやっているおかげで、いろんな人に声をかけてもらえて、会ったりしました。その話をブログに書いたら、またアクセスが伸びたり。そして、学生ブログランキングの2位にまでなったんですけど、どうしても抜けない人が1位にいたんです。それが……。

―― それが伝説の、「さきっちょ(中川早紀)」さんですね!

伊藤 そうなんです。すごく面白い人で、就活ライフを赤裸々に綴っているんですけど、「変顔」の写真をたくさんのせているし、地方のテレビ番組のレポーターもやっていて、ちょっとしたカリスマ学生。友だちになりたいって思って、朝日新聞の学生記者をしていたので、インタビューと称して会いに行きました。

―― はあちゅうさんの行動力はすごいですね。

伊藤 1回会っただけで終わりにしたくなくて、「2人で一緒にブログやってください!」ってお願いしました。それで始まったのが、2カ月限定のブログ「さきっちょ&はあちゅうの恋の悪あが記」です。女子大生がクリスマスまでに彼氏をつくるというのがテーマ。すごかったんですよ。それまでお互いのブログのアクセスが1日2000ぐらいだったのに、「悪あが記」は始めて3日目ぐらいで3万アクセス! いろんなメディアに取り上げられました。

―― それで、クリスマスまでに彼氏はできたのでしょうか?

伊藤 彼氏をつくるというテーマなのに、彼氏をつくる気などさらさらない感じで更新していったんですけど、ある時、ブログを通じてある男性とさきっちょが知り合うんですね。そして、クリスマスから2人は付き合い始めて、結婚し、今では子供もいるんです!

―― すごい! はあちゅうさんは?

伊藤 できませんでした……。

―― そうですか……。ほかにブログでどんなことをしましたか?

伊藤 大学4年生の時に、就職活動が終わってから、タダで世界一周に行ったんです。

―― タダで!?

伊藤 中高生のころから世界一周に行きたいと思っていたんですけど、どうせならその旅行に広告を募って、旅費を捻出しようというわけです。広告会社の電通に内定をもらっていたので、広告営業をしてみようと思ったんですね。

―― 学生なのに広告をもらえるものなんでしょうか。

伊藤 最終的に、訪問できたのが50社、協賛してくれたのが25社です。

―― すごいですね!

伊藤 メインスポンサーは、「教えてgoo」などのサービスをやっているNTTレゾナントさん。世界中のいろんなところで、現地の人たちと、「goo」の人文字を作りました。でも各地で、みんな英語をわかってくれなくって、「goo」の人文字を作るのに失敗したり。

―― 学生でもそんなことができるんですね。なんだか勇気が湧いてきました。

伊藤 世界一周の様子は、ブログ「はあちゅうの世界一周主義 ~タダで70日間世界一周出来るかな?~」に書きました。あと、「悪あが記」のときもそうでしたが、ブログは書籍化もされています。よかったら手にとってみてください。

hachu2.jpg

(つづく)

伊藤春香(はあちゅう)
慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェク トを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、「はあちゅう」名で幅広く活動。
2009 年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。
2011年12月に転職し、トレンダーズでドクターエステ・コスメ専門サイト「キレナビ」の編集長に。現在は動画サービス「ウーメディアチャンネル」のパートナー・マネージャーを務める。会社員として働く傍ら、個人としてウェブサービスの運営や講演・執筆活動を続けている。催眠術師資格保有。

※出演・執筆依頼は、Twitter、Facebook等から本人に直接どうぞ。
https://twitter.com/ha_chu
https://www.facebook.com/haruka.ito
http://ha-chu.blog.jp/

書籍『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』
http://www.amazon.co.jp/dp/4591111121/

同じ記者の記事

関連記事

合わせて読みたい

COLUMN 2017年11月19日

なぜ東大生は銀行へ? 過去のデータと志望学生の声から探る

NEWS 2017年05月21日

東大・五月祭で高橋まつりさんの母親と弁護士が講演 東大新聞主催シンポジウム

COLUMN 2014年04月23日

「傾向と対策」をやめて、「好きのちから」を磨こう。

EVENT 2017年11月03日

東大ガールズハッカソン2017 東大女子26人が2日間プログラミングに向き合う

NEWS 2014年04月25日

「仕事と生活、どっちが大事?」AERA記者・現役女子大生・育メンの三人が教える、ワークライフバランスの実態

TOPに戻る