
2025年度東京大学秋季学位記授与式・卒業式が9月19日、東京大学大講堂(安田講堂)で挙行された。対象は今年4月から9月までの大学院修了者および学部卒業者。英語で行われ、インターネットで同時配信された。
藤井輝夫総長は告辞の中で、政府とアカデミアとの対立が深まる米国の現状などに言及し、大学が社会と双方向的に「対話」する重要性を強調。非英語圏の大学として言葉による意思疎通の壁を対話で乗り越える姿勢を示し、社会との対話の架け橋となるよう、修了者・卒業者にも訴えた。昨年に引き続き「対話」がキーワードとなった形だ。
答辞は修了生総代の加藤匠馬(しょうま)さん(総合文化・博士)と卒業生総代の河西玲良(れいら)さん(養・4年)が述べた。
答辞の直後、パレスチナの学生の受け入れを総長に求めて一部の出席者が声を上げる場面があった。