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2021年10月19日

東大生は小学校時代の算数にどう向き合った? 436人の回答から見えた学習のコツとは

 

 ベネッセコーポレーションが6月に調べたところによると、小学4~6年生の保護者の約64%が「この1年間で子どもの算数のニガテが増えた」と回答した。一方東京大学新聞社が9月7~20日に実施したアンケートでは、現役東大生(有効回答者数436人)の3.0人に2人が、小学校時代に算数が得意だったと答えた。小学校時代の勉強の鍵ともいえる算数に対して、東大生はどのように向き合ったのか。436人のうち2.1人に1人が経験したという「進研ゼミ小学講座」に着目して、アンケート結果を見ていく。

(構成・小田泰成)

 

算数では思考力・計算力・読解力が重視される傾向

 

 回答者の属性は以下のグラフの通り。理系とされる学部/研究科に所属する学生が全体の半分以上となった。学年別では、学部1、2年の回答者がそれぞれ全体の3割以上を占めた。

 

 

 

 

 小学校で得意だった教科を聞くと(複数回答可)、最も多い回答は「算数」だった(292人・67.0%=全有効回答者に占める割合、以下同様)。算数が最も得意と答えた人は188人(43.1%)に上った。そんな東大生たちは、算数に対してどのような考えを持っているのだろうか。

 

 

 

 まず小学校の「算数」で大切だと思うことを聞くと(複数回答可)、全10項目のうち「覚えるのではなく、考え方から理解する」という項目が最も多くの回答を集めた(257人・58.9%)。以下「計算ミスや単位ミスをしない基礎力」(221人・50.7%)、「問題文を正しく読み取る読解力」(179人・41.1%)と続く。小学生時代の学習全般でも「漢字の知識や計算力を身につけること」が重視されていたように、算数でも基礎が重要だと考える東大生が多いようだ。

 

 

 

 

 続いて、算数で必要な力を、小学校の低中学年(1~4年生)と高学年(5、6年生)に分けて聞いた(複数回答可)。全10項目のうち、低中学年での1位は「問題文を正しく読み取る読解力」(251人・57.6%)、2位は「ケアレスミスをしない計算力」(192人・44.0%)となった。3位は同率で「どんな問題も楽しみながら挑戦する力」と「問われている場面をイメージする力」(163人・37.4%)だった。

 

 一方、高学年では、1位から順に「問題文を正しく読み取る読解力」(262人・60.1%)、「筋道立てて論理的に考えられる力」(254人・58.3%)、「ケアレスミスをしない計算力」(232人・53.2%)となった。学年を問わず読解力や計算力は重視される一方で、高学年では問題の難易度が上がるからか、より論理的思考力が求められるようになるといえる。

 

 

 

 小学校の「算数」で楽しいと感じたのはどんなときか聞くと、全11項目のうち1位となったのは「答えの糸口がみつかったとき」で、198人(45.4%)の回答を集めた。3位は「答えを知って「なるほど!」と思ったとき」が174人(39.9%)。問題が解ける、正解が分かる、という体験を積み重ねることが、算数を楽しむことにつながるのかもしれない。2位は「まわりからほめられたとき」で、195人(44.7%)が選んだ。保護者や教師といった周囲の人々の支えも、算数を楽しめるようになる上で重要な要素かもしれない。

 

 

 

東大生の2.1人に1人が「進研ゼミ小学講座」を経験

 

 続いて、小学校時代に一度でも受講した経験がある校外学習を聞くと(複数回答可)、トップは「進研ゼミ小学講座」(208人・47.7%)だった。続いて「公文の教室学習」(105人・24.1%)、「Z会の通信教育」(90人・20.6%)がランクインした。以下では「進研ゼミ小学講座」の経験者208人を対象にした設問を分析する。

 

 

 

 「進研ゼミ小学講座」で身についたと思うことを聞くと(複数回答可)、全13項目のうち、1位は「家で学習する習慣」(95人、45.7%=「進研ゼミ小学講座」経験者208人に対する割合、以下同様)だった。続いて「知的好奇心」(74人、35.6%)、「学習の基礎力」(66人、31.7%)がランクインした。

 

 

 

「進研ゼミ小学講座」経験者の約2.1人に1人が「算数を好きになった」

 

 次に「進研ゼミ小学講座」で力が伸びたと思う教科を経験者に聞いたところ(複数回答可)、算数が70人(33.7%)と最も多くの回答を集めた。「進研ゼミ小学講座」で算数を好きになったかどうかを聞くと、「あてはまる」もしくは「まああてはまる」と答えた人は合わせて100人(48.1%)だった。

 

 「進研ゼミ小学講座」の「算数」で身についたと思うことを経験者に聞くと(複数回答可)、全10項目のうち、1位が「計算ミスや単位ミスをしない基礎力」(71人、34.1%)となった。2位が「単純な計算問題をゲーム感覚で取り組めること」(68人、32.7%)、3位が「楽しく取り組めて、算数が好きになる」(46人、22.1%)。4位は僅差で「スモールステップで無理なく理解していく」(45人、21.6%)となった。基礎力や楽しく取り組む姿勢といった、東大生が重視する要素が「進研ゼミ小学講座」には詰まっているといえるだろう。

 

 

低中学年は日常生活での応用を、高学年は解法のパターンを意識して

 

 最後に、回答者全員に算数が「トクイになるコツ」を聞くと、多様な回答が集まった。全体的には前述の、小学校の「算数」で大切だと思うことを聞く設問と同様の傾向で、楽しむことの重要性などを説く回答が多かった。

 

 回答の原文の一部をニックネーム付きで紹介すると、低中学年向けのコツとしては

  • たとえば、少し極端な例ですが、お菓子を友達や兄弟と分け合う時に「わり算ならった?」のような会話をするなど、算数が日常からかけ離れたものではないのだというイメージを持てるようにすることが算数を得意にする第一歩として大切ではないかと思います(たんぽぽさん、文Ⅰ・2年)
  • 算数で得た計算力を算数以外の場面で使う。自分は社会科の地理で縮尺について習った時、算数の比の勉強が役に立ったことがとても面白いと思った(エスアイさん、法・4年)

といった、日頃から日常生活や他の教科などとの関連を意識してみることを挙げる回答があった。

 

 高学年向けでは

  • 問題と一対一で考えるのではなく、いちいち一般化して、定石に落とし込む(ベベさん、理Ⅱ・2年)
  • まずはパターンを覚えること。そして覚えたものを適切な場所で使えるようにすること(ショオペンハウエルさん、養・3年)

と、中学入試の対策などにも当てはまる、より実践的なアドバイスも多く見られた。

 

(タイアップ記事)

 

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