東大大学院工学系研究科と三菱電機株式会社は9月1日、社会連携講座「意味的価値や社会的価値を生み出すデザインエンジニアリング」を開設した。製品やサービスの「意味的価値」「社会的価値」の設計・創出プロセスを、幅広く理解可能な形に再構築することで、新たなデザインエンジニアリングを確立する。
講座は今年9月から3年半の期間で実施される。製品やサービスに新たな「意味」を付加する、いわゆる「意味のイノベーション」をテーマの中心に据える。東大が有する感性設計学やサービス工学の知見を応用することで、デザインのプロセスの工学的な体系化を目指す。三菱電機の事業領域を題材とした実践的な研究を行うことで、次世代のイノベーション人材の育成にもつなげる。
両者は2023年、共同研究体「三菱電機-東京大学 未来デザイン会議」を設立し、理想の未来社会を見据えた議論・研究を通じて連携を深めてきた。今回の講座は同会議の成果を踏まえたもので、23年に開設された「持続可能な循環経済型未来社会デザイン講座」に続く取り組みとなる。