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2017年5月27日

東大進学選択注意点 自分の意志重視の志望へ 第2段階で変更大

 本年度で2年目を迎える進学選択には、昨年度から多くの変更がある(表1)。第2段階では、志望順にかかわらず内定可能な学部・学科のうち最も志望順位が高いところに内定できる仕組みを導入。学部をまたいだ併願なども可能となる。進学選択や履修についての情報提供や相談の受け付けを行う進学情報センターと本部学務課に取材し、2018年度進学選択の変更点と注意点をまとめた。

(取材・児玉祐基)

 

 

 進学情報センターの青木優准教授(総合文化研究科)は、本年度の進学選択では第2段階の変更が大きいと話す。まず志望順にかかわらず内定可能な学部・学科のうち最も志望順位が高いところに内定できる仕組み「受入保留アルゴリズム」の導入。従来の仕組みでは第1志望の学生から順に内定したため、ある学部・学科を第1志望とした成績下位者が、同じ学部・学科を第2志望以下とした成績上位者を差し置いて内定する恐れがあった。そのため本来の志望順とは異なる順に志望登録をする学生もいたが、新方式の導入により「本当に行きたいところを高く志望できるようになります」。

 

 第2段階では加えて、学部をまたいだ併願が解禁され、志望登録数も従来の三つまでから無制限になる。これにより「選択肢のすそ野が確実に広がるでしょう」と青木准教授。例えば物理に興味がある学生は、理学部物理学科や工学部物理工学科、教養学部統合自然科学科など、物理を専攻する複数学部の学科を志望可能になる。「視野を広く持ちさまざまな学部の情報を集めて、自分のやりたいことができる学部・学科を見つけてください」

 

 昨年度は一部の学部・学科の第3段階で課された面接・志望理由書が、本年度は学部・学科によっては第2段階でも課される。面接などの評価は点数化が困難なため、点数ではなく順位での内定者決定に。本部学務課によると、それに加え受入保留アルゴリズムの導入で成績や志望動向にとらわれず行きたい学部・学科を高く志望できるようになるため、第2段階以降志望集計は行わない。第1段階では「個人の特定を避けるため」内定者最低点は公表せず、志望者数のみの公表となる。志望者内の順位は学務システムで確認できる予定だ。昨年度対象者のみへの通知だった第3段階実施学部・学科と定数は、本年度は公表するという。

 

 基本平均点の算出方法では、必要単位数を超過して単位取得した場合に超過分の成績下位科目の重率を0.1に下げて平均点を算出する「追い出し」が復活。2年Sセメスター・S2タームまでの成績が加味される。昨年度に引き続き、学部・学科によっては所定の科目の重率を調整し科目の重要度に差をつけている。例えば農学部フィールド科学専修の第2段階では、基礎科目の成績上位10単位の重率が5とされる。

 

 指定平均点を設け、基本平均点とは異なる算出方法を採る学部・学科も。工学部では全段階で、各科目を得点に応じて11段階の工学部評点に換算し、その平均点で評価。農学部の全専修の第1・第3段階では、平均点に取得単位数をかけて指定平均点を算出するため、単位を多く取るほど平均点は高くなる。人数決定の透明化のため各学部・学科で定数と同数までしか内定者を出さないようにもなる。この影響で教養・工・理・農・薬・医学部で定数が微増する。

 

先輩に流されないで

 

 制度変更が続く進学選択。青木准教授は「先輩の話に流されないで」と話す。部活の行事が面接の実施日と重なる可能性があり、「面接には行かなくても大丈夫でしょ」と話す先輩に同調しそうになった学生が、本当に大丈夫か確認の相談に来たことがあったという。

 

 さらに青木准教授は「第1志望の進学選択先に行けなくても落ち込み過ぎないでほしい」と語る。「大学院、就職などこれからの人生まだまだ選択の機会はあります。行った先の学科で思いも寄らなかった出会いがあるかもしれません」

 


この記事は、2017年5月23日号に掲載した記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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