2025年7月31日から8月3日の4日間、東京アクアティクスセンターにて関東学生選手権水泳競技大会が行われた。関東に所在する大学が一堂に会する今大会。夏休み中の日曜日ということもあり、観客も多く訪れた。今回は、4日目の午後の様子を取材した。(取材・撮影 吉野祥生)
男子1部200m平泳ぎ決勝に出場したのは、松本恭太郎(工・4年)。午前中の予選では2’13”92の7位で決勝に進出した。明治大学や日本体育大学など水泳強豪校の選手が名前を連ねる中、どこまで食らいつけるか。前半は飛び込みから良い反応を見せると、途中50mは30”15で5位、100mは1’04”01で4位と良い位置につける。後半はさらに粘り強さを見せ、150mで1’38”09と2位に浮上。表彰台が見えてくる泳ぎに期待が高まるが、ラスト50mで隣レーンの東洋大学・釜田駿ら他大学の選手が底力を発揮し追い上げを見せる。最後は惜しくも力負けし、松本は2’12”72の4位で表彰台を逃す結果に。しかし松本の泳ぎは名だたる強豪に肩を並べる素晴らしいものだった。今後のレースでも躍動してくれることだろう。

続けて、女子1部4×200mリレー決勝に出場したのは、西村和花(理Ⅱ・2年)、奈良恵利佳(理Ⅰ・1年)、森美沙希(文Ⅲ・1年)、小野七晴(工・3年)の4選手。1年生が2名の布陣と若さが印象的なメンバーだ。先頭の西村は2’15”15で200mを泳ぎ切り、組内8チーム中7番目と出遅れる結果となった。なんとか引き離されずついていきたい東大。続く奈良は200mを2’23”14、森は2’16”60と1年生ながら堂々たる泳ぎを見せ、先行していた千葉大学を追い抜いて6番目に浮上した。アンカーを務めるのは女子エースの小野。チームの期待を背負って飛び込むも、先行する5チームとの差はすでに大きく、小野は2’13”67の好タイムで追い上げを見せるも及ばず6着に終わった。結果的には全体18チーム中16位に終わったが、1年生含む選手の成長に期待だ。

男子1部4×200mリレー決勝には、野田周平(農・4年)、伊藤大輝(理Ⅰ・2年)、江見大輝(理Ⅰ・1年)、神武秀歩(文Ⅰ・2年)が出場。前日に個人のラストレースを終えたばかりの野田は、控え選手やマネージャーから大きな声援を受けスタート。200mを2’01”12と自己ベストの好タイムで実力を見せつけ、2番手の伊藤につないだ。先行する他大学との差を詰めたいところ、伊藤は2’00”34の好タイムで泳ぎ切るが、差はなかなか縮まらない。3番手の江見は、1年生ながら2’05”43で立派な泳ぎを見せ、最後は神武が2’00”72で締めくくった。最後まで差は開くばかりで、結果としては大差で最下位となったが、野田をはじめ各選手は強豪相手に健闘した。

3日間の団体得点としては、男子は32.5点で1部の20チーム中16位、女子は2.0点で1部20位(最下位)となり、男子は1部に残留したものの女子は2部に降格する結果となった。
なお、直後の8月6日から8日に高知で行われた全国国公立大学水泳選手権競技大会では、さらなる飛躍を見せ、男子は3位、女子は8位で史上初の入賞となるなど、大きく成績を伸ばした。各選手の実力も伸びしろもまだまだ十分だ。今後のさらなる活躍に期待したい。
ラストレースとなった野田周平選手(農・4年)のコメント
大学水泳で最後の試合ということでできる限りの準備をして臨みま










