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2018年4月12日

東大入学式 ロバート・キャンベル国文学研究資料館長「論理と共感のバランスこそ教養」

  2018年度学部入学式が12日午前に日本武道館(千代田区)で挙行され、約3000人の新入生とその家族ら約5000人、計8000人ほどが出席した。五神真総長と石田淳教養学部長が式辞を述べ、2000年から17年間東大で教壇に立ったロバート・キャンベル国文学研究資料館長が祝辞を披露した。

 

入学式を終え、笑顔の新入生(撮影・吉良椋)

 

 学部入学式の式辞で、五神総長は現代を社会や思想の転換期である「変化の時代」と捉え、同様に変化の時代であった明治時代に活躍した岡倉天心に言及。西洋文明の急速な普及の中、日本文化軽視の流れに抵抗し、日本美術史という新たな学問を確立したと述べた。その上で、変化を楽しんだ先人に学び、新たな知を築く糧としてほしいと語った。

 

 石田教養学部長は前期教養課程で狭い専門に囚われない教養を学び、視野を広く持ち、現実を俯瞰(ふかん)する力を獲得するよう激励した。

 

祝辞を述べるロバート・キャンベル国文学研究資料館長(撮影・小田泰成)

 

 ロバート・キャンベル国文学研究資料館長は「他者を理解すること」「他者に共感すること」はそれぞれ人に喜ばれるのか否かという問いを提示。出会う相手に対する確かな知識と感性が問われる時代に、江戸時代の古書の事例を引きながら、他者と接する際の言葉の論理と共感のバランスこそが教養だと話した。

 

 入学生総代の上野史朗さん(文Ⅲ・1年)は「何事に対しても、何人に対しても謙虚な姿勢で臨み、感謝の心で精進する」と宣誓した。

 

 各科類の入学者数は文Ⅰ423人、文Ⅱ376人、文Ⅲ496人、理Ⅰ1176人、理Ⅱ561人、理Ⅲ100人の計3132人。女子学生は610人と全体の19.5%になり、昨年の20.4%から0.9ポイント下降した。留学生は46人だった。

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