部活・サークル

2023年5月6日

【寄稿】ラクロス部男子 新人戦全国大会で惜しくも準優勝

 

 第1回ラクロス全日本学生新人選手権大会が3月16~18日に岡山県で開催された。東大ラクロス部男子は関東代表校として出場し、準優勝を果たした。全国の舞台で堂々たる結果を残したラクロス部男子に、今大会について寄稿してもらった。(寄稿=ラクロス部男子・米今咲喜)

 

 東京大学男子ラクロス部(通称BLUEBULLETS)の1年生が3月に全国新人戦に出場した。昨年12月に開催された関東大会で優勝に輝いたラクロス部は全国大会での優勝を目標に掲げたが、関西代表の関西学院大学に惜敗。初の全国の舞台は準優勝に終わった。

 

 東大生がスポーツで日本一になる。この目標に大学4年間本気で取り組むのがラクロス部だ。2022年4月、そんな大きな目標に憧れてラクロス部に入部した38期。彼らのほとんどはラクロス初心者だったが、着実に強くなってきた。夏の新人戦こそ悔しい結果に終わったが、そこからフィジカルトレーニングや戦術を磨き、冬の関東新人戦では明治大学や早稲田大学などの強豪校を破り、見事関東の全39校の頂点に立った。

 

チーム一丸となって掴(つか)んだ念願の関東優勝。皆で勝利に歓喜する(写真は全てラクロス部男子提供)
チーム一丸となって掴(つか)んだ念願の関東優勝。皆で勝利に歓喜する(写真は全てラクロス部男子提供)

 

 こうして関東王者となった東大は、新人戦全国大会への切符を手にした。入部してから目標としてきた日本一への思いがけないチャンス。そこからの3ヶ月をキャプテンの髙木亮磨選手はこう振り返る。「上級生に混じって練習することは自分の実力不足を日々実感して辛いものであったが、その中でも一人一人が自分の力を発揮しようともがき努力したことで、個人としてもチームとしても一皮剥(む)けることができたように思う」

 

春合宿最終日。3日間の厳しい練習を通してチームの結束も強まった
春合宿最終日。3日間の厳しい練習を通してチームの結束も強まった

 

 迎えた大会当日。大学の部活動では遠征の手配なども部員が担う。今回はじめて1年生だけの遠征となったが、見事成功に導いたのは薮﨑友那MG(マネージャー)だ。彼女は遠征をこう振り返る。「全国の大舞台でも普段と変わらず、選手がラクロスだけに集中できる環境を整えることを第一に考えていました。同期スタッフは5人、決して多いとは言えない人数です。それでも一人一人が責任を持って取り組めたからこそ、無事に終えられたと思います。多くの方の支えを実感した同期だけでの遠征は、緊張感と楽しさが入り混じった大切なものになりました」

 

 まずは2日間総当たり形式の予選が行われる。予選を突破できるのはわずか2チーム、確実に突破するためには一敗も許されない。予選の山場は関西学院大学との一戦。序盤に関学が立て続けに2得点をあげチームに暗雲が立ち込めるものの、中山喬裕選手が強烈なスタンシューを放ったことで勢いに乗った東大は4─3で勝利した。その後も勝利を重ねた東大は5勝1引き分けの予選1位で決勝戦に駒を進めた。

 

関学と再激突の決勝

 

 決勝戦は関学との再戦。試合前半終盤に立て続けに2得点を決められると、以降も関学に得点を許す。試合終盤に中山選手が意地のジャンピングシュートを決めるものの1─4で敗北。日本一への夢は2年後のリーグ戦へと持ち越された。準優勝と悔しい結果に終わったが、東大は確かに全国の舞台で躍動し、その爪痕を残した。個人賞を受賞したのは全地区最多タイの5人。

 

関学戦にて、緊迫した試合展開の中で見事決勝点を決め、ガッツポーズを決める鯵坂選手
関学戦にて、緊迫した試合展開の中で見事決勝点を決め、ガッツポーズを決める鯵坂選手

 

 特筆すべきは、MIP賞に選出された中山選手だMost Impressive Playerの名にふさわしく、決勝戦での闘志あふれるプレーは多くの観客の記憶に残った。中山は「決勝で負けた時、人生でこれほど悔しいことは無いと思った。今何かを変えたからといってもうこの結果は変えることが出来ない。しかし自分のラクロス人生はここで終わった訳では無いからこそ毎日努力しようと思う。大学4年間で自分たちの目標である全国優勝を達成するために」

 

チーム最多得点タイでMIP賞を受賞した中山選手
チーム最多得点タイでMIP賞を受賞した中山選手

 

 現在は東京六大学(東京大、早稲田大、慶應義塾大、立教大、法政大、明治大)のコンペティションである「六大戦」が開催されており、7月には2023年度のリーグ戦が開幕する。今後もラクロス部の活躍にご注目いただきたい。各種SNSでも情報発信をしているのでぜひフォローをよろしくお願いします。

 

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