INTERVIEW / FEATURE 2014年3月25日

「自分たちが生きやすい社会について素直に考えよう」家入一真さんインタビュー2

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―― 今、政治に関心を持っていない若い人が多いと言われています。そんな若者、学生に向けて、アドバイスはありますか?

家入 とりあえず、小難しいことを考えすぎないことです。「政治参加する」というのは、出馬するとか、投票に行くとか、そういうことだけではないはずです。色んな市民活動に参加するなり、社会的な活動を率先して始めるなり、いろいろな方法があります。「政治!」と構えて考えすぎると、最初の一歩が難しくなってしまいますよね。

今の政治は、「おじいちゃんの、おじいちゃんによる、おじいちゃんのための……」になってしまっています。40~50年後は、君たちもおじいちゃん、おばあちゃんになる訳だから、それも悪いとは思わないけど、……あれ、質問はなんでしたっけ?

―― 大学生に向けてアドバイス……です。

家入 ああそうか。うーん。とにかく、生きやすい社会、ということを素直に考えてみることが大事じゃないでしょうか。

―― なるほど。「生きやすさ」を実現しようと考えたときに、家入さんが他でもなく「政治家への立候補」という方法をとったのはなぜだったのでしょう?

家入 そうですねぇ。僕は、自身が引きこもりになったときから、居場所のなさを感じていたんです。今思えば、会社を立ち上げたのも、全ては居場所を作るためでした。さまざまな活動を通じて、生きづらさを感じている人に会うことも多いのです。最初は、そういう人達と一緒に、「リバ邸」という名前で、行政に依存しない形の共同体を作ろうと考えていました。半ば、行政に背を向けた生き方です。

しかし日本で生きていく以上、国や行政に無関心を決め込んでいてはいけないな、と思ったのです。そこで、一度、政治側から世の中の仕組みを見てみたいと感じたのでした。僕は、何事もやってみないと分からない性格なもので。(笑)

家入一真さんと、ドキュメンタリー映画監督の想田和弘さんの対談イベントを4月14日(月)に東大本郷キャンパスで開催します。詳しくは、こちら

――「東京をぼくらの町に」というキャッチコピーについて、「僕らってだれですか」というツッコミを受けることもあったようです。

家入 僕のスピーチライターをしてくれた高木新平くんが書いてくれたコピーでした。そういうツッコミに関しては、「そこっ?」と思いましたね(笑)。そういったツッコミは、結局、「僕ら」に含まれていないと感じている人からの意見だったのかもしれません。そんなこと言ったら、オバマ大統領の”Yes, we can”だって、「weって誰よ」ってなっちゃいますよ(笑)。

―― 結果、88,936票を得ました。この数字は多いと感じましたか? 少ないと感じましたか?

家入 そうだなぁ。もっとやれることはあったな、と思っています。今回の僕の一連の出馬劇も、僕に投票してくれた人の思いも、次に活かしていくことが大事なのでしょうね。若い人間が選挙に出た、という流れを、ここで絶やしてはダメだと思います。

―― 今後も立候補しますか?

家入 うーん……。僕自身は政治家に向いていないと思っています。僕、本当は人前で話すことが苦手なんです。本当は人の話を聞いているのが好きなんですね。そうは言っても、政治に対しての何らかのコミットメントや、若い人が政治に関心を持つための、波を作っていくということは続けるつもりです。「インターネッ党」の設立に関わり、これから東京23区の区長選挙などに候補者を立てていく予定です。

今の日本では、政治、ビジネス、そしてNPOなどの社会的活動と、それぞれが必要以上に分断されてしまっています。それらの業界をまたいで社会や政治を考えるための、何らかの活動はしたいですね。民主主義の新しい形をつくりだす……と言えば良いでしょうか。何事も、押し付け合うような社会はだめですね。異業界が相互につながって、協力し合って行く社会が良いですよね。

―― ありがとうございました!

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家入一真(いえいり・かずま)
元引きこもり/JASDAQに最年少社長として上場/連続起業家
1978年福岡生まれ。中学時代に引きこもり、登校拒否を経て中退。画家を目指し油絵を学ぶも親の事故などで断念。22歳でpaperboy&co.を起業。JASDAQ市場最年少で上場する。その後退任し、都内で多数のカフェを立ち上げる。40社ほどのスタートアップベンチャーへの投資を行いながら、クラウドファンディングCAMPFIREを共同創業。新しい働き方を提唱するチーム、Livertyを率いる。2014年2月の都知事選に立候補。インターネッ党を立ち上げる。
著書に「もっと自由に働きたい」「新装版 こんな僕でも社長になれた」など。

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