INTERVIEW / OBOG 2014年3月10日

将来を見越した生活なんてしなくていい 堀江貴文さんの人生論

1896891_816024918423362_1219187773_n.jpg

Facebookページ「堀江貴文ミリオンセラープロジェクト」より

前回から読む)

 「ホリエモン」こと堀江貴文さん。東大を中退し、起業した後の経歴については、知らない人はいないと言っても過言ではないでしょうか。

そんな堀江さん、実は最近、何度か東大に足を運んでいるとのこと。2014年、堀江さんは何を考え、大学に何を期待しているのか。

去る2月2日、近著『ゼロ —-なにもない自分に小さなイチを足していく—-』の仙台講演ツアーに潜入し、堀江さんの考えに迫りました。

2回目となる今回は、堀江さんの考える人生論、そして学生生活のあり方について、まとめます。

「桃太郎という昔話があります。あの物語で、最大のチャレンジャーは桃太郎ではなく、おばあちゃんです。川を流れる得体の知れない大きな桃を持ち帰って切る、というチャレンジをしたことで、桃太郎が生まれたわけです。しかも結果的に桃太郎が鬼を退治したことで、おばあちゃんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)も上がっている、というのがポイントです」

会場は爆笑につつまれますが、堀江さんはいたって真面目にこう続けます。

「おそらく、『どんぶらこ』と流れてくるものが、誰にでもあるはずです。それをしっかりと見極め、それに全力を尽くすことが、その後の人生を楽しいものにしてくれるはずです。僕にとっての桃は、かつては『インターネット』であり、今は『AR』『VR』です。」

流れゆく桃をつかみとるチャレンジをしていくべき。そう堀江さんは強調します。その「桃を見逃さない」ためにも、また怖さに打ち勝ち、「桃を切る」ためにも、子供のころの感性に戻るべきだと言います。

「特に、頭のいい大学に行ったりした人は、本当に頭が固くなっている。子供に戻ってこそ、タブーは破れると思います。」

タブーに挑戦するのは、確かに大切なことでしょう。しかし、いざ前に一歩を踏み出そうとするのは、簡単ではありません。具体的にどうすればよいのか聞いてみました。ここからは、Q&A形式でお伝えします。

Q. 語学は本当に必要ですか?

A. 「そんなに留学とかは必要ないと思う。好きなことをやればいいんじゃないでしょうか。語学って、勉強するものでもない気がする。ろくに喋れなくても、なんとかなります。読むだけなら、今ならChromeの翻訳機能だってあるし、YouTubeに音声字幕だって付いている。それよりも、日本人がいない地域へ行ってみるのがいいんじゃないでしょうか」

Q. 就職活動では、なんやかんやで、大きな企業に行きたい人が多いようです。これからの就活についてどう思われますか?

A. 「就職人気企業ランキングに載るような大企業は、これからどうなるか分からないので、無視するべきです。というか、就職人気企業ランキング = 親が入りたかった企業ランキングなので。親の言うことは聞かない方がいいでしょう。知識が古いから。それよりも、やりたいことをやったほうがいいと思います」

Q. 新卒で入って3年で辞める人が多いようです。とりあえず働いて、4年目で辞めてしまう、みたいな。これについてどう思われますか? 逆に、堀江さんは、新卒4年目にあたる26歳のとき、何をされていましたか。

A. 「最初の会社を翌年に上場するタイミングでした。売上で言うと2億円くらい、社員は全部で100人くらいいたと思います。正直、将来を見越す必要なんて、ないと思います。それって、やりたいことを先延ばししているだけ」

最後に、堀江さんから逆質問が。

Q. 夏休みの課題とかさ、早めに終わらせた?

A. いや、早めにはやらなかったですね……

堀江さんは、こう続けます。

「普通そうでしょ。多くの人は、最後の数週間とか、数日でやるもの。これから分かる通り、なまけるのは人間の習性なんです。なまけたい欲があるからこそ、技術を作り、世界が進歩したのだと思います。」

「言いたいことは、よくみんな『ゴールを設定しよう』って言うけど、『そのゴール、本当に要りますか』という話。なんで『なるべく早くやる』じゃだめなのか。僕は、中高5年間遊びまくって、最後の1年間、必死に勉強して東大に行った。高2までの間勉強しても、すぐに大学に行けないことが分かってたから。マイルストーンを設定するということは、裏返せば、それより早くは出来ないということだと思った方がいい」

「とにかく、やりたいことがあれば、今すぐやるべき。何歳の時に大成しようとか、考えなくていいと思う。僕はもう41歳。あと元気に動けるのは20年しかない。悠長なこと言っている暇があったら、もっと焦った方がいいよ」

数々の経験をしてきたからこそ、「今を生きる」ことの大切さを教えてもらいました。堀江さん、貴重なアドバイス、ありがとうございました。

1391344047617.jpg

堀江・貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6カ月の実刑判決を下される。2013年11月に刑期を終了。出所後、ふたたび自由の身となって「ゼロ」からの新たなスタートを切ったばかり。自らの生き様と思想のすべてを一冊の本に凝縮した近著『ゼロ —-なにもない自分に小さなイチを足していく—-』は、30万部を超す大ヒット中。

同じ記者の記事

関連記事

合わせて読みたい

INTERVIEW / FEATURE 2015年12月23日

「差別化のないビジネスに成功はない。大事なのはリスクを取れるかどうか」クロスカンパニー社長 石川康晴さん(後編)

COLUMN 2015年09月23日

OB・OG訪問で撃沈する「聞き下手」クン 霜田明寛の就活十番勝負12

INTERVIEW / OBOG 2014年09月10日

「『東大卒』はオポチュニティコストが高過ぎる」 スター・マイカ 水永政志 社長

INTERVIEW / OBOG 2015年08月07日

「会社で役立つものでなく、根本的な価値を学んでほしい」経団連副会長石原邦夫さん

INTERVIEW / FEATURE 2016年02月16日

福岡のロリータ少女は、なぜ東大をめざしたのか? 大石蘭さんインタビュー1

TOPに戻る