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2017年4月5日

THEアジア大学ランキング、東大は昨年と同じ7位 全項目で得点上昇

 

 英教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』は3月16日に最新版アジア大学ランキングを発表し、東大は昨年と同じ7位だった。昨年、発表開始以来3年連続の1位から転落した東大は全ての項目で昨年より得点を伸ばしたが、上位校の得点も軒並み上昇したため同順位にとどまった。東大は、総合点が昨年より3.6点上がって71.4点。教育は2.4点上がったものの北京大学に抜かれ1位から転落した。研究では7.7点上がったが、昨年と同じ3位だった。昨年10点以上得点が下がった論文引用数は1.5点の上昇。低迷する国際化は0.3点上昇の30.6点と五つの項目のうち最小の上げ幅となり、苦戦がうかがえる。

 

 総合1位は昨年と同じくシンガポール国立大学。国際化の96.0点などで東大を上回り、総合点がアジア大学ランキングの開始以来初めて80点を超えた。今年は昨年の上位10校全てで総合点が上昇し、上位校の顔ぶれに変化はなかった。中でもKAISTは研究・教育双方で10点以上伸ばすなど、総合点が10校中最大となる6.7点上昇した。

 

 100位以内に入った日本の大学は昨年より2校減少し、12校。京都大学や東北大学、東京工業大学なども得点を伸ばしたが、順位を落とした。

 

 大学ランキングについては、昨年7月に東大など11大学で構成される学術研究懇談会「RU11」が「ランキングという一つの順位指標で大学の持つ種々の価値を一括評価することはできない」との見解を表明。15年の論文引用数算出方法変更が日本の大学に不利に働いたとも指摘した。


この記事は、2017年4月4日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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