スポーツニュース

2018年6月11日

アメフト オープン戦第6戦で立教大に敗北 相手のランの前に屈する

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は6月10日、オープン戦第6戦を立教大学(関東学生1部リーグTOP8)とアミノバイタルフィールドで戦い、13―30で敗北した。東大は力強いランを見せる格上の相手に常にリードを許す苦しい展開で、インターセプトに起因する好機も生かせなかった。第7戦は6月23日午後2時から、防衛大学校(関東学生3部リーグ)と防衛大学校グラウンドで戦う。

 

東 大|0607|13

立教大|77313|30

 

 日本大学(関東学生1部リーグTOP8)の選手の悪質なタックルを巡る一連の問題を受け、6月9日に予定されていた日大とのオープン戦を中止した東大。同じく日大戦を中止した立教大と今回の試合を戦うことになった。

 

 第1クオーター(Q)は立教大のペース。東大が一度も敵陣に足を踏み入れられなかったのに対し、立教大は最初の攻撃でランを中心に順調に前進し、いきなりタッチダウン(TD)。次の攻撃でもフィールドゴール(FG)までこぎつける。これはホルダーがボールをうまく固定できず失敗に終わったものの、東大にとっては苦しい立ち上がりとなる。

 

 反撃したい東大は、第1Q終盤から第2Q半ばにかけて、樋山大郎選手(工・3年)を中心にランでじわじわと前進。この試合初めて敵陣に攻め込むも、敵陣40ヤード付近で足踏みし、攻撃権残り1回の場面で樋山選手がフォルススタートの反則を犯してしまう。東大は一度に14ヤード進まないと攻撃権を更新できない状況に陥るが、ここで樋山選手が味方のブロックにも助けられ、自らのミスを帳消しにする22ヤードのランで攻撃権を更新。最後は敵陣20ヤード地点までたどり着き、児玉峻選手(工・3年)のFGで3点を返す。直後に再びTDを許すも、第2Q終了とほぼ同時に児玉選手がFGを決め、東大は何とか食らい付く形で前半を終える。

 

第2Q、児玉選手が38ヤードのFGを決め3―7とする(撮影:吉良椋)

 

 後半開始直後、東大はいきなりFGを許し再び点差を広げられる。しかし第3Q終盤に八尋誠選手(農・3年)がインターセプトに成功。敵陣40ヤードから攻撃開始という絶好のチャンスを得る。ここで東大は、4回与えられる攻撃権のうち3回で、この試合精度をやや欠いているパスを選択する。最初のパスはフィールド右側を狙うも、相手に触られあわやインターセプト。次のパスはフィールド左側を狙うがわずかに上に逸れ、レシーバーが指先で触れるも弾く。3回目のパスも通らず、4回目は4th down ギャンブルではなくパントを選択。結局1ヤードも進むことなく貴重な得点機を逃してしまった。第4Qには荒井優志選手(経・4年)がフィールド中央を一気に56ヤード独走しTDを決めるが、守備陣がタックルをものともしない相手に2度のTDを許し万事休す。格上相手に好機を生かせず、逆転とはならなかった。

 

インターセプトに成功した八尋選手(中心)を囲み喜ぶ選手たち(撮影:吉良椋)

(小田泰成)

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