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2017年5月21日

硬式野球 法大先発の前に散発4安打完封負け 10戦全敗で今季の全試合終了

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月21日、法政大学との2回戦を戦い、0―4で敗れた。小林大雅投手(文Ⅱ・2年)と宮台康平投手(法・4年)が力投を見せたが、打線が相手右腕の前に沈黙。東大は今季の全試合を終え、2014年秋以来の10戦全敗で最下位に沈んだ。次の試合で立教大学が明治大学を破ったため、優勝の可能性は慶應義塾大学・早稲田大学・立大に絞られた。

 

六回、2死一二塁の好機で楠田選手は空振り三振に倒れる(撮影・竹内暉英)

 

法大|000020002|4
東大|000000000|0

 

 東大は小林投手を、先月16日の慶應義塾大学との2回戦以来の先発マウンドに送る。三回を除いて毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球となるが、要所でスローカーブが効果的に決まる。五回に1死二、三塁から前進守備の間を抜く中前適時打で2点を先行され、続く打者にも安打を浴びたところで降板したが、4回2/3を2失点と踏ん張りを見せる。

 

先発して五回途中2失点と粘りの投球を見せた小林投手(撮影・児玉祐基)

 

 小林投手の後を継いだのは、2連投となった宮台投手。昨日3回2/3を投げて無失点と好救援を見せた左腕は、今日も直球に力があった。2死一塁で登板すると相手4番を三ゴロに打ち取り、その後も走者を出しながら140キロ台中盤の威力あるボールを武器に要所を抑えて味方の反撃を待つ。

 

 しかし打線は、140キロ台後半の直球と130キロ前後の変化球を巧みに投げ分ける法大先発・菅野秀哉投手(3年)を打ちあぐねる。初回こそ得点圏に走者を進めるが、その後五回まで二塁を踏むこともできない。六回に内野安打と四球で作った2死一、二塁の好機で昨日3安打の4番・楠田創選手(育・4年)が打席に入るが、あえなく空振り三振に倒れて無得点に終わる。

 

東大打線を封じ込めた相手先発の菅野投手(撮影・関根隆朗)

 

 すると九回、宮台投手がついに捉えられる。二塁後方へ詰まりながら落ちる不運な二塁打などで1死二、三塁としたところで、相手3番に中前2点適時打を浴び、4点差とされた。3番からの好打順だったその裏の攻撃は三者凡退で万事休す。散発4安打で完封負けを喫し、5季ぶりに10戦全敗を喫した。

 

 今季は投手陣の不調が深刻で、5月6・7日の立教大学戦を終えて防御率9.79と低迷。四死球や失策からの失点が目立ち、立大戦では2戦連続2桁失点を喫した。しかし法大戦では投手陣が意地を見せ、2試合合計で7失点。制球難で先発を外れていた宮台投手も今日はストライクが入り、最後に失点したものの2戦続けて好救援を見せた。投手陣が粘りを見せただけに、打線にあと一本が出なかったのが悔やまれる。

 

(文・関根隆朗)

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