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2017年10月23日

硬式野球 明大にあと一歩及ばず惜敗 八回の攻防が明暗分ける

 硬式野球部(東京六大学野球)は10月23日、明治大学との1回戦を戦い4―5で惜しくも敗れた。勝ち越しては追い付かれる展開となるが、八回表に二死満塁の好機を逃すとその裏に決勝点を挙げられた。今週26日にプロ野球ドラフト会議を控える宮台康平投手(法・4年)は八回を被安打10・与四死球3で5失点(自責点4)の内容。東大は明日24日午前11時から、明大との2回戦を戦う。

 

先発の宮台投手は、リードを守り切れなかった(撮影・小田泰成)

 

東大|001030000|4

明大|001030010|5

 

 悪天候で2日順延しての試合。東大は三回、2死走者なしから辻居新平選手(文Ⅰ・2年)が9球粘った末に四球で出塁すると、続く山下朋大選手(文Ⅱ・2年)の当たりは左翼手の前に落ち、バックアップの中堅手がファンブルする間に辻居選手が先制のホームを踏む。しかしその裏、一塁手・田口耕蔵選手(育・4年)が平凡なゴロを後逸して無死二塁とされ、犠打と内野ゴロの間に生還を許し、すぐさま追い付かれる。

 

三回、先制のホームを踏む辻居選手(撮影・小田泰成)

 

 東大は五回、先頭の杉本幹太選手(農・3年)が意表を突くセーフティーバントで出塁。二つの犠打と四球で2死二三塁とすると、楠田創選手(育・4年)が左前適時打を放ち再び勝ち越す。さらに暴投と、田口選手の左中間フェンス直撃の適時二塁打で2点を加え、ドラフト上位候補の相手先発・齊藤大将投手(4年)から五回までに4点を奪う。

 

五回、楠田選手の適時打で勝ち越す(撮影・吉良椋)
田口選手のあわや本塁打の当たりでリードは3点に(撮影・吉良椋)

 

 1994年秋以来のシーズン4勝目へ期待が高まるが、先発の宮台投手は踏ん張ることができない。勝ち越し直後の五回、1死から2者連続四球で一二塁とされると、相手3番にフェンスに当たってスタンドへ入るエンタイトル二塁打を打たれる。さらに中前適時打、右犠飛で同点に。両軍一歩も譲らず、試合は息詰まる接戦となる。

 

五回表に3点を勝ち越すも、裏にすぐさま追い付かれてしまう(撮影・吉良椋)

 

 東大は同点の八回、二つの四死球と宮台投手の二塁打で二死満塁と勝ち越しの好機を迎え、打席には代打・森田穣選手(育・4年)。しかし2球目を打ち上げてしまい、勝ち越すことができない。

 

 するとその裏、1死から遊撃への内野安打で走者を出すと、犠打と四球で2死一二塁とされる。続く相手1番の当たりは二遊間へ。遊撃手・山田大成選手(育・4年)が横っ跳びで懸命にグラブを伸ばすが、打球はその先をセンターへ抜け、勝ち越しを許してしまう。東大は九回の攻撃、2死から走者を出すが無得点。あと一歩及ばず、23年ぶりのシーズン4勝目を逃した。

(文・関根隆朗)

 

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