「OIKOS 東大」で子ども・若者食堂の開催にいそしんでいる。開催者と参加者の間に互いが救い救われる関係があり、助けているというより、参加者に支えられ元気づけられているという。大学生が地域の小中高生の居場所を作る形が全国各地に広がればうれしいと展望を語る。
休学中にギリシャ正教の修道院に3カ月間滞在した体験の影響は大きい。修道院は、霊的な修養の場であるとともに、人々を癒す愛に満ちた場所にもなっている。無償で衣食住が与えられ、修道士に悩みを聞いてもらえる。社会の中で一度挫折した人もやり直す元気をもらえる場になっていた。伊藤さんも人生の悩みを相談し、ありのままでいいんだ、と元気をもらった。似た形で、精神的・物質的に苦しむ子どもや若者を助けたいと思い、子ども食堂を始めた。教養学部のイタリア・地中海研究コースでも修道士が持つ精神を勉強し、活動をする上での心の土台を作る。教員か院進か留学か、福祉団体か。興味の赴くまま、ワクワクする道を進んでいくのだろう。【莉】