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2025年7月11日

27年度から一般選抜の定員100人減へ 新学部College of Design入試の概要発表

 東大は7月11日、2026年度の入学者選抜要項とCollege of Designの入学者選抜の概要を発表した。27年度の入試より一般選抜での定員が合計で100人減らされる。定員100人のCollege of Designの新設に伴い実施され、各科類の定員が3%ほどずつ減る形。また、26年度の入試より、一般選抜における理科Ⅲ類の第一次段階選抜の定員が3.0倍から2.8倍に変更される。

 

  文Ⅰ 文Ⅱ 文Ⅲ 理Ⅰ 理Ⅱ 理Ⅲ 合計
27年度以降の募集人員 387人 341人 453人 1071人 514人 92人 2858人
26年度までの募集人員 401人 353人 469人 1108人 532人 95人 2958人
減少幅 -14人(3.5%) -12人(3.4%) -16人(3.4%) -37人(3.3%) -18人(3.4%) -3人(3.2%)

-100人(3.4%)

 

 27年度より実施されるCollege of Designの入学者選抜要項の概要も発表された。Route AとRoute Bの2つの方式が準備され、それぞれ定員は50人を予定している。

 

 Route Aでは、共通テストの受験が必須。高校教員などによる評価書や英語能力検定試験の結果、英語で書かれたエッセイなどの提出が求められるほか、主に英語での面接が実施される。面接では必要に応じた日本語の併用も示された。

 

 Route Bでも、高校教員などによる評価書や英語で書かれたエッセイなどの提出が求められるほか、英語での面接が実施される。さらに国際バカロレア・国際Aレベル・SAT・ACTなどの統一試験のいずれか1つ以上の受験が求められる。海外からの受験者については、面接のための日本への渡航は求めない方針。英語による教育を受けた経歴に応じ、英語能力検定試験の成績の提出を求める可能性があるとした。

 

 英語能力試験やエッセイ、国際統一試験の詳細、具体的な面接の実施時期、共通テストの点数の目安などは検討中だとし、詳細は26年の8月頃までに発表される。

 

 これまで東大は、College of Designで日本人と外国人を50人程度ずつ募集するとしていたが、Route AとRoute Bとで国籍による厳密な調整は行わず、多様な背景に基づいた入学者の確保を目指すとした。

 

 College of Designは27年度より設置される東大の新学部。学士4年・修士2年からなる教育プログラムで、世界中から学生を集めるために、全面英語授業・秋入学が予定されている。「デザイン」による多様な知の融合により社会課題に取り組む人材の育成を目指す。入学者には、①知力と学習能力、②優れたコミュニケーション能力及び英語力、③論理的思考力に加えて創造的思考力、④責任感、社会正義感、包摂性、⑤自主性に加えて協調性──を求めるとしている。

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