スポーツニュース

2023年6月30日

【寄稿】堂々金星 東大ラクロス部、七大戦優勝

 

 国内の旧帝国大学に当たる七つの国立大学の運動部が戦い総合順位を決める第62回全国七大学総合体育大会(七大戦)。6月17、18日にラクロス男子競技が行われた。ラクロスでは4年ぶりとなる七大戦で優勝し、主管校としての意地を見せつけた東大ラクロス部男子に今大会を振り返ってもらった。(寄稿=ラクロス部男子・米今咲喜)

 

 6月17、18日の二日間に渡って行われた男子ラクロス部の七大戦。旧帝国大学の7校が一堂に会する本大会で予選Bブロックに振り分けられた東大は、予選を一位通過。大会二日目の準決勝・決勝は、序盤こそ危うい展開に持ち込まれるも、どちらも逆転勝ちし、4年ぶりとなるラクロスの七大戦にて東大の強さを見せつけた。来たるリーグ戦に向けてチームを勢いづける結果となった。

 

 今大会では、予選及び準決勝までは各クォーター(Q)15分で2Q制と通常の試合時間各クォーター15分で4Q制の半分の試合時間で行われた。初戦の相手は京都大学。6月4日に東京で行われた京大との定期戦(通称双青戦)での勝利の勢いそのままに、2年MF#31山田選手や3年MF#15川嶌選手ら下級生が活躍。2-0で勝利すると、予選2試合目の九州大学戦では立ち上がりから九大を圧倒し、5-2で勝利した。

 

京大戦 山田
京大戦にて先制点を決めた2年MF#31山田泰成 豪快なシュートで一気に試合を盛り上げた

 

 大会2日目、準決勝の相手はAブロック2位通過の名古屋大学。前半は0-1とビハインドの展開に陥るも、エースの4年#9村上蓮選手や、主将の4年AT#55酒主涼平が満を持して登場し、盤石のオフェンス陣で第2Qを迎えると、ベンチの期待通り4年生が大活躍。3-2で名古屋大学に勝利した。

 

 危うい展開ながらも決勝戦へと駒を進めた東大。相手はここまで圧倒的な試合を展開してきた大阪大学。その勢いに押されてか、前半は1-3と再びビハインドの展開に。極めて苦しい前半となった東大であったが、ハーフタイムではお互いを鼓舞し勝利のイメージをもち続けた。

 

初ゴール 酒主
東大初ゴールを決めた主将の4年AT#55の酒主選手 自身の背番号をアピールするパフォーマンスで観客席を盛り上げる

 

 第3Q開始4分、ついに東大の反撃の口火が切られた。4年AT#53野々口選手が得意の1on1からゴーリーが届かない位置に強烈なショットを叩き込み2-3。再び一点差に迫ると、続くOFではエースの4年MF#9村上選手が高い1on1から入り込む得意のプレーですかさず追いついた。そして、相手のファールで得たチャンスでまたも野々口選手がゴール右上から強烈なシュートを叩き込みついに4-3と逆転した。

 

逆転 歓喜
逆転の喜びを爆発させる

 

 FO(フェイスオフ)でもポゼッションを確保できるようになり完全に勢いづいた東大OFは、続けて裏の酒主選手のクリースへのパスを受けた4年AT#33松本大輝選手が落ち着いて決め、5-3と引き離す。

 

FO
3年FO#19平野選手 序盤こそ相手の素早い反応に苦しめられたが、後半は力で押し勝ちチームに流れをもたらした

 

 ここから勢いの止まることのなかった東大。第4Qでは、4年MF#51阿江選手が快足を飛ばし、4on3となったところで2年AT#4原選手に託し点を決めるなど、怒涛のオフェンスが続き、最終スコア9-4で東大が見事勝利を収めた。

 

 決勝戦のハイライトは以下でご覧いただけます↓

https://youtu.be/bvRBWpMgZkw

 

記念撮影
試合終了後、7校で記念撮影 全学での再会を誓った

 

 約1ヵ月後の7月30日にはついにリーグ戦初戦を迎える男子ラクロス部。リーグ戦では、一部校の12校がA、Bブロックに分かれて戦い、各ブロックの上位2校がFinal4への出場権を得る。

 

 今年度Bリーグに振り分けられた東大がFinal4に進出するには、宿敵早稲田大学や、昨年度一部に昇格し六大戦優勝と勢いに乗る法政大学の撃破が必至となる。

 

 4年ぶりとなるFinal4進出、そして学生日本一に向けて、一層研鑽を積む男子ラクロス部に、今後も熱い声援をお願いしたい。

 

 

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