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2025年6月20日

25年度QSランキング 東大は32→36位 研究力と国際性で低い評価 

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社の世界大学ランキング2026が6月19日に発表され、東大は36位で昨年の32位を下回った。

 

QS世界大学ランキング2026の東大の評価(QS社の発表を基に東京大学新聞社が作成)

 

 東大の「総合評価」は85.8点(100点満点、以下同様)で、昨年比1.5点増。10種類の評価項目のうち「学術評価」では昨年に引き続き満点(7→7位)、「企業評価」は99.9点(昨年比0.1点増、9→10位)、「就職の成果」は100点(同0.1点増、10→10位)と高評価を維持した。「学生に対する教員数」は92.4点(同3.1点増、89→94位)と点数は高いが順位は下がった。研究力の指標となる「教員1人当たりの論文被引用数」も69.9点(同12.6点増、215→217位)となり、点数は伸びたが順位はむしろ低下した。

 

 国際性に関する指標には評価の低いものが多い。「外国人教員数」は15.9点(同5.8点増、ランク外→777位)、「外国人学生数」も44点(同14.3点増、432→457位)、「国際研究ネットワーク」88.8点(同1.4点増、207→193位)と、低い順位が目立つ。新たに指標に加わった「留学生の多様性」も49.2点(422位)だった。

 

 「持続可能性」の指標は92.3点(同6.0点減、22→44位)と大きく評価を落とした。昨年末発表に同社が発表したサステナビリティランキングではほとんどの指標で80点以上を記録する中で、特に平等性(71.4点)とガバナンス(68.6点)の二つが低い評価を受けていた。

 

 東大は統合報告書の中で、THE世界大学ランキングとQS世界大学ランキングを参照しており、本ランキングの評価は大学の今後の方針にも影響を与える可能性がある。分野別の得点が公開されるのは1500大学で、国内大学では47大学(昨年は49)が対象に入った。うち、総合得点とランキングが算出される700位までには16大学が入った。昨年は600位までが公表され、14大学が算出されていた。

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