6月9日、東大本部学生支援課は学生のSNS利用に関する注意喚起を行った。不適切な投稿がされた場合、投稿者への懲戒処分の可能性も示唆している。
東大本部学生支援課は6月9日、学務システムUTAS上などに「SNS利用に関する注意喚起」を掲載。東大の学生と思われる者のSNS上での不適切な投稿により、東大への苦情や問い合わせが相次いでいるという。
文書では、不適切な投稿は投稿者だけでなく東大全体の信頼を損なうものであり、懲戒処分の対象になりうると警告している。東大の学生懲戒処分規程では、学生への懲戒処分は退学及び有期の停学の2種類。「人権を侵害する行為」や「情報倫理に反する行為」などが懲戒処分の対象となる。
最近、X(旧Twitter)を中心に東大生を名乗るアカウントの投稿が「炎上」するケースが相次いでいる。昨年7月には真船文隆教養学部長(当時)がUTAS上で注意喚起。教養学部の学生と見られる人物のSNS上での障害者への侮辱発言などの不適切投稿の情報提供があるとして、責任ある発言を行うよう求めた。今年1月には、東大多様性包摂共創センターが、SNS上に限らず、学問の場での差別的な言動は一切許されないとUTAS上などで注意喚起していた。