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2023年7月2日

THEアジア大学ランキング 東大は順位を落とし8位に 被引用論文は過去最低

 英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が6月22日に発表したTHEアジア大学ランキングの最新版で、東大は昨年から順位を二つ下げて総合順位で8位となった。

 

THEアジア大学ランキング2023
表、グラフはいずれも発表を基に東京大学新聞社が作成

文野別の東大の得点

 

 同ランキングの作成にはTHEが毎年発表している世界大学ランキングと同じデータが用いられているが「教育」「研究」「被引用論文」「国際性」「産業界からの収入」の各分野が世界大学ランキングとは異なる比重で評価されている。東大は教育で86.4点、研究で89.9点、被引用論文で55.5点、産業界からの収入で86.7点、国際性で43.3点だった(いずれも100点満点)。総合得点は75.0点で昨年と変わらず、最も点数が上がった「教育」は1.6点上昇。「国際性」も1.3点上昇し、7年連続右肩上がりだ。研究機関としての影響力をはかる「被引用論文」については、アジアの大学の平均上昇率が過去5年で世界で最も大きいのにもかかわらず、低得点が続く東大は昨年から2.7点落とし、THEアジア大学ランキングの開始以来最低得点を記録した。

 

「被引用論文」得点

東大の「被引用論文」得点の推移

 

 ランキングには31の国と地域から669校が参加。日本からは参加国・地域の中で最多の117校の大学が名を連ねているが、トップ100にランクインしているのは6校で3年連続減少している。首位から5位までの顔触れは昨年と変わらず、清華大学、北京大学、シンガポール国立大学、香港大学、シンガポール南洋理工大学の順に並んだ。

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