文化

2023年3月30日

【笑う赤門には福来たる】深夜ラジオ入門におすすめ! 魅力だらけの「 ハライチのターン!」

 

©TBSラジオ『ハライチのターン!』

 

 皆さんはラジオを聴く習慣はあるだろうか。記者はここ数年、お笑いの深夜ラジオ番組をスマホアプリ「radiko」を使って好きな時間に聴いている。「霜降り明星のオールナイトニッポン」や「おぎやはぎのメガネびいき」など、お気に入り番組の中でも、今回は深夜ラジオ初心者でも楽しめる「ハライチのターン!」を紹介したい。お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気さん・澤部佑さんがパーソナリティを務め、2016年9月から毎週木曜深夜0時〜1時にTBSラジオで放送されている。

 

 魅力の一つ目は2人のフリートークだ。家族や友達、趣味を巡る日常の話はいつ聴き始めても共感できる。3児の父である澤部さんの家族トークはドタバタと事件ばかりで、ほほえましい。岩井さんは時に、アニメ「アンパンマン」を巡る鋭い考察や、最初から最後まで全て嘘の話をすることもあり、こうした変化球も聴き逃せない。

 

 幼稚園からの幼なじみだからか、2人はニッチなテーマで意気投合することも多い。印象的なのはスーパーマーケット「ライフ」について盛り上がる回。「刺身がうまいんだよな!」「サーターアンダギーも良いんだよ!」「ライフに泊まれるツアーないかな」と絶賛する2人の話を聞いていると、東大本郷キャンパス近くにライフがあることがなんだか誇らしくなってくる。

 

 二つ目の魅力は、お題に合わせたメールをリスナーから募集する「コーナー」だ。本番組は他の深夜ラジオと異なり、決まったコーナーがないのが特徴だ。トークから次々にコーナーが誕生し、2人が飽きれば終わり。例えば、台風のせいで沖縄家族旅行に行けなくなった澤部さんの話を受け「澤部家のバカンス」というコーナーが誕生した。澤部家が旅行の代わりに家で沖縄感を味わおうと奮闘する「澤部家のバカンス〜台風で旅行に行けなくなった最高の1日〜」という架空コメディー映画のワンシーンを、リスナーたちが創り出す。「庭にプールを置いて沖縄感を楽しんでいたが、近所に石焼き芋屋が来て雰囲気が台無しになる」「愛犬にシーサーのコスプレをさせて沖縄感を演出していたところ、愛犬が家を飛び出し、通行人がまあ! と驚くシーンがある」といった「コメディー映画あるある」を盛り込んだネタが紹介された。コーナー冒頭に毎回コーナーの説明があるので、初めて番組を聴いたリスナーにもやさしい。

 

 トークもコーナーも終わると、番組はエンディングを迎える。今週ももう終わりか……と寂しがるのはまだ早い。本編のアフタートークが放送終了後に配信されるからだ。TBSラジオクラウドやApple Podcast、Spotify、Amazon Musicで聞くことができる。本編よりもゆったりとしたテンポのトークで、また違った良さがある。時間が足りず本編でできなかったコーナーが実施されることもあり、隠れた「神回」となることもしばしば。アフタートークは半年以上前のものも繰り返し聴けるため、過去の放送を掘り返しつつ次の木曜日を待とう。

 

 深夜ラジオは、きっかけがないとなかなか聴き始めない。しかし一度ハマれば、その番組は1週間を乗り切る糧の一つになってくれるはずだ。深夜ラジオ入門として、まずは今週のターンから聴き始めてはどうだろう。【葉】

 

「ハライチのターン!」公式ホームページ

https://www.tbsradio.jp/ht/ 

 

「ハライチのターン!」公式Twitter

https://twitter.com/tbsr_ht 

 

「ハライチのターン!」アフタートークApple Podcast

https://t.co/xiME7osy97 

Spotify/Amazon Music/ラジオクラウドでも配信中

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る