キャンパスライフ

2021年6月23日

【矢口太一の名刺アタック!】③日本通信(東証一部)福田尚久 代表取締役社長

 

 「矢口太一の名刺アタック」第3回へようこそ!今回は日本通信株式会社(東証一部) 代表取締役社長 福田尚久さんへの名刺アタックをご紹介します。

 

 格安SIMを最初に始めたのは日本通信。NTTドコモなど大手キャリアの「高すぎる料金」、代理店コストに格安SIMの先駆けとして挑んできました。

 

 「お客様か世の中のためという事だけを考える」

 

 そんな福田さんと出会ったのは東大の講義。

 

 日々の講義の中にこうした出会いのきっかけがたくさんある、そんなことをお伝えできればと思います。

 

 それでは「矢口太一の名刺アタック」へご招待します!

福田尚久さんは東京大学(文学部)の先輩。学生時代に(株)群馬データベースシステムを設立。アップルコンピュータ(株)(現 アップル)本社(米国) 副社長を経て、日本通信(株)へ。2015年より同社代表取締役社長。

 

筆者矢口太一について

筆者矢口は新領域創成科学研究科修士1年。高校時代には、小学5年生から続けるセミの研究で、日本学生科学賞内閣総理大臣賞受賞。孫正義育英財団1期生。現在は感性設計の研究にも取り組みつつ、事業家を志す。この連載では、コロナ禍でも人生の師匠と関係を築く方法をお伝えしています。

 

福田さんとの出会い

 

 「早く授業おわらないかな」

 

 コロナ以前も、オンラインになった今も、誰しもこんな気持ちになったことがあると思います。大学の授業に意味がないとも思わないし、よく授業後に質問にいったり積極的に学んでいる方だと思う…。でも、「受け身」な毎日のけだるさには飽き飽き、大学3年生の秋はそんな毎日でした(工学部は授業数も多い…!)。

 

 そんな日々のなかで一つだけ楽しみにしている授業がありました。「産業総論」。毎回、外部講師の方がやってくるという授業でした。工学部に進学して以来、日々の授業に追われてなかなか名刺アタックなんてする機会のなかった私にとっては久しぶりのワクワクする時間!

 

 その第1回のゲストが今回ご紹介する福田尚久さんでした。(「プロデューサーになろう」というお話でした。)

 

 福田さんはスティーブジョブズの右腕として活躍してアップル本社の副社長をつとめた過去があり、今は格安SIMを初めて世に問うた日本通信の社長をやっている人。

 

 アップル時代にiTunesがどうやって始まったか、日本通信が格安SIMの道をどう切り開いたか。

 

 大手キャリアに対する総務大臣裁定や命令申立てなどを通して、格安SIMの道を切り開いた??技術面からも社会面からもアプローチをして、巨大企業相手に戦っているのか…。

 

「この人はすごい人だ……」

 

 自分が日常で接する人たちとは何か違うところにいる人。見えてるものが違うんだ。と胸が熱くなるのを感じました。

 

 講義終了後、私は福田社長のもとへ駆け寄りました。聞きたいことは山ほどある。でもそれよりも何か話しかけに行きたい。そんな気持ちでした。

 

「あの……!」

 

 日本のエネルギー業界のことをどう思うか(通信業界とどこか似ていると思った)。MBA時代のこと、思いつくことを一通り質問して、お話を終えました。

 

「また聞きたいことがあったらいつでも連絡してください」

 

 これを文面通りに受け止めるのが矢口太一。お話を伺ってから一か月後、福田社長にメールを送りました。

 

「僕も福田社長のようなプロデューサーになりたいです!もっと話が聞きたいです!」

 

そんな内容のメールでした。

 

すると、オフィスにおいでと返信のメールが……!

 

虎ノ門でのひと時

 

 虎ノ門のオフィスにお邪魔したのが、大学3年生の11月末。

 

 私からは、福田さんから興味があると言っていただいたセミの研究の話を紹介し、今までのこと、将来の夢を話しました。

 

 福田さんからは、ジョブズが来日する時に「日本をプレゼンしてくれ」とお願いされ、最高のイチゴを一粒だけ出したという逸話も。

 

 今も鮮明に心に残っている言葉があります。福田さんが日々大切にしていることを伺ったときだったでしょうか。

 

 「(重要な決断のときは)お客様か世の中のためという事だけを考える。雑念を消す。そうは言っても難しいわけだが、重要な判断をするときにはこのことを強く意識する。これは意識しないとできない」

 

 そして、最後にこんなお願いをしました。

 

 「福田社長からもっと吸収したい。私にとっては人生の中でも数えるほどの貴重な出会い、チャンスなんです。次のチャンスが欲しい」

 

地域振興の会合

 

 2日後、さっそく福田さんに連れて行ってもらったのが、(福田さんのご出身の)前橋市の地域おこしの会合(かなり先進的な取り組みでした)。そこには上場企業の社長をはじめ、そうそうたる面々が……。私の横に座った方は、セミの名刺を見て、面白いとセミの話をたくさん聞いてくれましたが、上場企業の創業者だと言います(後で名刺を確認したら、読者の皆さんも知っているレベルの上場企業の筆頭株主の方だった……)。

 

「へ~世の中にはこんな集まりもあるんだなあ」

 

とあっけにとられていた私に福田さんは帰り際に一言。

 

「社長たちの議論も、中身は大学生と変わらない。それを前向きにやろうとしてるかどうかだよ。それが分かってくれればいい。」

 

スーパージェネラリストになれ

 

 年が明けて、再度同じ集まりに連れて行ってもらいました。一生懸命、皆さんの議論を聞いて、何か言えることがないか探しましたが、言葉が出てきません。福田さんをはじめ、参加者の方は自分の後ろに率いている組織があって、自分の発言に重みがある。同じ場にはいても、自分は1円も1人も動かせないことを痛感しました。会合が終わった帰り道、なんだかとても悔しい気持ちでした。

 

「僕は悔しいです。早く、僕も自分が率いる組織や背景を持った人になりたいです。今の僕には、何もできない」

 

 すると、福田さんは立ちどまって、ちょっと待て、と私にこう教えてくれました。

 

「今はまだ若いんだ。焦せるな。」

 

「君はセミという一つのことを掘り下げた。研究者になるならそのまま掘っていけばいいが、ビジネスするなら横展開だ。スーパージェネラリストになるんだ。

 

 音楽家や芸術家で成功した人は、みんな世界中を旅していた。afterインターネットの時代、昔はわざわざ旅をしなきゃわからなかったことも、今は1日でほとんどのことは身につくんだ。銀行で、大企業で10年やったことにだって、本質なら1週間で勝てるんだ。

 

 ビジネスでは東大生より、そこそこの大学の出身のほうがよかったりする。それは、優秀な人ほど、ぎりぎりで通過できてしまうからだと思う。80点でいいなら、ここでやめとこうってね。でも、君はなぜか東大でセミをやってきた。そういう意味でも君には期待してるんだ」

 

今回の名刺アタック

 

 そして、コロナ禍が私たちの生活を覆い、福田さんをはじめ多くの方とお会いすることもなくなりました。目の前から、チャンスやワクワクすること、友達との時間、その多くが一瞬で消え、どんよりした日々が続いています。新入生をはじめとする皆さんに、福田さんの空気感をお届けすることで、なにか一つ「こういう人になりたいな」「頑張ろう」という気持ちになるきっかけになればと思い、今回、改めて「名刺アタック」をしに福田さんのもとを尋ねました。

 

 

 

分野は違えど、福田さんのように新しい分野を切り開く、そういった人になりたいと思う学生は多いと思います。どうやったら福田さんのようになれるのか。もしくは、福田さんは、これまでどういった出来事の積み重ねの上に今があるのでしょうか。

 

 

 

自分や、周りの経営者の人とか、いろんな人達と話したときに、どの一つでもピースが欠けていたら、そうなっていないというのをすごく感じる。

 

 

 

僕は元々は理系なんだよ。数学が一番得意だと思う。でも、やっぱり答えが出る世界は嫌だなと思って、大学では歴史を専攻した。歴史を専攻してなかったら今はない。

 
 

歴史を勉強したから、コンピューターという技術を応用に使う側だったんだよね。それがやっぱりすごく大きかった。歴史を学ぶ前は、半導体キッズみたいところがあって、それこそ0と1だけの8ビットのやつで足し算をプログラミングするとかそんなことをやっていた。だけど歴史を専攻してそれを応用する側になった。

 

 

 福田さんは、こうした背景もあり、学生時代はコンピューターの会社を起業します。当時はイーサネットが世に出たばかりのころ。その当時の経験(今の技術のベース)がなければ、総務省やNTTドコモに対して今のようなビジネスはできなかったと振り返ります。

 

 

偶然みたいなもので自分の人生は出来てるでしょ。結局それが全部活きてるだけの話なんだよね。

 
 

僕が学生のとき、妻が語学学校やっててね

 

 

 出身の群馬県で語学学校を経営していたという福田さんのパートナー。そこでの経験が日本通信の今のビジネスと大きくつながっていると言います。

 

 

学校って教室があるでしょ。教室のキャパ以上に生徒取れないのよ。でも教室があっても先生いないと駄目。どっちかが多すぎるとあまってしまう。でも、足りないと無駄が出てくる。だから一般的に教育関係って、実は結構キャパビジネスなんだよ。これは日本通信であっても同じ。キャパを変えたいでしょ。そのキャパをいかに効率良く使うか、ということになるから。

 
 

そのキャパを持つ企業経営ってこうやって結構若いときにやったんだよね。語学学校と通信って全然関係なさそうなんだけど、実は今につながっているんだよ。

 

 

大企業に行きたいという価値観をどう思いますか?

 

東大の友人を見ていても、大企業で出世して頑張ろうという人が大多数です。不思議なほど多い。もっと他の戦略もあると思うし、僕自身は大企業という道は採らない。日本通信の先頭に立って、NTTドコモという巨大企業に挑む福田さんの生き方は、数でいえば少数派と思う。どういった価値観の違いがあると思いますか?

 

 

 

例えば企業で見た時、大中小関係ないって感覚が強いんだよね。

 

 

 福田さんは(新卒の)就職活動自体をやったことがないそう。「会社」というものが存在しているという感覚はなく、企業はあくまで人の集まりだと言います。

 

 

もちろん、大企業のトップの経営層の方で、立派な方はたくさんいらっしゃるんだけど、そうじゃない人もいっぱいいる。

 
 

お会いしてお話したりするとね、「あっ、この会社とはうち、とっても付き合い無理だよ」って思うことがある。「無理だよ」というのは、この人がトップの企業とは付き合う意味ないよね、っていう感覚なんだよね。そういった意味ではやっぱり、人でしかないので、最後はそこになるんじゃないかな。友達付き合いっていうのと本質は変わらないと思う。

 
 

日本の場合は、大企業は経営層の任期が短すぎる。だいたい4年、6年、8年とかでしょ。特にでかいところだとその周期でトップが変わっていくから、余計に「人と人」って感じになりづらいんだと思う。そういう意味では、良くても悪くても、ソフトバンクは孫さんですねとか、(1人が長くトップを務める会社は)やっぱり人として語られる。ソフトバンクはこうだよねって言ってる8割方は孫さんがこうだよねって意味だと思うんだよ。

 
 

例えば、学生がこの会社が良いよねって言ったときに、その会社は誰がトップでどういう経歴のどういう人なのっていうことを聞いても、多分答えられない人がほとんどだと思うんだよね。人に対して意識してるわけじゃない。唯一意識してるとすると、先輩で、自分もすごく信頼してる先輩が、誘ってくれてるから、そこにするんだというのは、僕はまだ健全だと思う。意外と器としての会社というのを見てしまってる。でも、器って別に器でしかないからね。中身じゃないから。

 

 

みんなと同じ道に違和感があります

 

みんなと同じ道、同じ方向で一生懸命努力するのは必ずしも賢いとは思えないんです。みんなが行くから大企業に行くみたいな。自分しかできないこと・分野で一生懸命努力する方がいいんじゃないかって思うんです。

 

 

 

TVか何かで見たんだけど、昔、東大出て八百屋継いだ人がいて、その根拠として説明してたことが、当時でいえば大蔵省の役人になる人がみんな東大卒で、同じような力を持った人が20~30人毎年(大蔵省に)行く。事務次官は2年に1人だから、競争率としては60分の1だと。それに対して、東大出て同じ力を持った八百屋は日本にいないだろうと。だから俺は八百屋を継いでトップになるんだみたいなことを言っていた。それは戦略としては正しいと思う。

 
 

高度経済成長のときに子供の数が増えて、先生の数が足りなくて、僕のころは46人学級だった。その時代になるとね、とってもだけど個性を見るなんて無理だよね。

 
 

うちの子供たちがアメリカに留学して小学校4、5年くらいだったかな。その時でいうと、だいたい1クラス20人だよね。20人くらいの子供をちゃんとみるのと、40人みるって全然違う。複雑さが入ってくるから、倍どころじゃない。だから個性に着目できない。ある意味で、高度経済成長とベビーブームによるひずみが画一的なものを生み出すという教育にいっちゃってる気はするんだよね。今でもその伝統がなんとなく続いていってしまっている。

 
 

出身が三重県伊勢市だったので、地域で東大なんて行った人はいなかった。セミの研究も自分の家族以外に指導してくれる人はいなかった。そういう環境の中で、人とは違うことをやろうと自然と考えるようになりました。東大に来てびっくりしたのは、自分と真逆の環境の人たちが多かったということでした。

 
 

特に東大の場合は、画一的に同じ方向、同じベクトルを見て競争してきた勝者だけが残ってる。北に行くぞーっていったら、なんで北に行くのなんかは関係ない。とにかく北を目指すんだと言って北を目指すっていう人が最後まで残りやすい。その中でやっぱりもうちょっと違う分野も面白いよねと、違う方向に興味をもった人はドロップして、結局最後までやりとおした人だけが残る。東大の学生の多くがそういう人だから、非常にたちが悪い。

 
 

アメリカとかだとまだ、分散するからね。みんながハーバード目指すわけじゃないし。地域地域にやっぱりいい大学とかあるから、国として見たら、どっかに集中的にここっていうのはない。日本の場合は、関西だったら京都だとかっていう人いるけど、なんだかんだ言って東大はパワーがあるので、そこを目指しちゃってるとこあるよね。本当はユニークさで勝負できる人たちが3000人毎年通ってくれたら良いと思うんだけど、そうじゃない方向になっちゃっている。

 
 

だからよく産業界とかいろんな分野に出た時に、能力のわりに活躍してない東大卒が多いのはユニークさの問題だと思うんだよね。もうちょっと手前で違う方向に行った人の方が、伸びる余地は出てるんじゃないかと思うんだよね。

 

 

福田さんは何に能力×時間を傾けた?

 

普通に頑張ったら福田さんのようになれるとは思えない。能力×時間と人は言うけれど、それをどこに振り向けたから福田さんのようになれるんでしょうか??

 
 

いろんな人達と議論してる中で、そこはなんか感覚が違うんだよなって思うのは、本当に細かいところを自分でできないとダメだということ。どんな細かいところも理解してないといけない。それってすごく時間もエネルギーも使う。だけど、その部分が分かっていて、かつ鳥瞰図的に蟻の目の高さと、鳥の目の高さっていうのを行ったり来たりする、その感じがすごく大事だと思う。

 
 

日本の大企業が、力を失ってきている最大の理由の一つは、本当の現場の作業を外注しちゃってることだと思う。だから現場を知らない。それだと何かを組み立て直そうとかなった時に、十分な分解ができないのと同じなのよね。分解しないと組み立てられない。

 
 

機械式の時計を分解してごらんっていった時に、僕の時計を分解するとするじゃん。下手をすると、バンドを取って分解しましたって人もいると思うし、中の一つ一つの部品までとって分解って人もいるし。あと変わった人なんかは、砕いて分解したって人も出てきそうだけど、そういう人がいるじゃない。

 
 

分解する力が、特に大企業の人たちは弱くて、どっちかっていうと、もっと紙とか、コンセプト的に分かってるとか、そういう人が増えちゃってる。

 
 

ほんとに現場の細かい部品のところまでわかってるかどうか。部品がわかってると組み立て直せるんだよね。文字盤は今は白だけど、この白を黒い文字盤に変えたら別のものできるよねって。だからクリエイティビティってのは、分解する力をどれくらいもってるかってことなんだよ。

 
 

本当は東大の学生なんかは圧倒的に力を持ってるはず。うちだったら、通信業界を分解したらさ、こうじゃないとおかしいよねと思ってやってるだけでさ、それも分解なんだよ。そういった意味では。一つ一つやってる分解でしかない。

 

 

どうして会ってくれたんですか??

 

福田さんにはこうして、たくさんの機会をいただいてます。でも、福田さんから見れば、僕は会っても会わなくてもいい存在だったはずです。どうして会ってくれたのかな?と今となっては不思議に思うんです。

 
 

名刺に福の神って書いてる人がいてさ(笑)。いわゆる投資関係のアドバイザーみたいなことを自分でいろいろやってる人なんだけど、その人が言った話が、僕は結構そうなんだよなって思ってるところがあって……

 
 

その人がコンタクトして、僕に会いたいみたいなことを言ってきたんだよ。どこの誰だか全然分かんないわけよ。だけど、その人はいったい何だろうと思って、会ってみた。で、それから何度か会ってるんだけど、その人は、株の推奨というか、この株はこういうものですよとか、色々紹介したりしているらしい。彼は、上場企業全部の社長に会うという目標を立ててやってる。

 
 

彼がいうには、会える人がすごく限られてるんだって。コンタクトを取ると、だいたい取り巻きの人たちがいて、怪しいから合わない方がいいとか言われるんだって。もうすでに1回2回会ってる人で、あの人の話は、会ってもしょうがないよねって言って断るんだったらわかるんだけど、会ったことない人だからさ、さっきの「人と人」っていう関係でいうと、別に抵抗ないのよ、僕は。それで別にどうでもいいつまんない話だったら、すぐ帰って頂けばいいし、ぐらいの話なんだよね。

 
 

彼は自分が会えた会社だけポートフォリオ組んで買ってたら、絶対上がってくっていうわけ。それは会社のオープンな姿勢だとか、経営者のオープンな受け入れ方とか、そういうことがやっぱり会社の特徴に出るって言うんだよね。

 
 

僕はこうこうこういう理由で会いたいんですと言われると、よほど変なケース、明らかにおかしいというケースでもない限りは会うよね。だから別に最初は矢口君が特殊だからって会ったわけでもなくて。世の中ってそういうもんだと思うよ。

 
 

周りの人がいろいろお膳立てして、会う人、会わない人を判断してる会社で経営は絶対できないと思うから……。別に僕が誰と会おうが、僕の自由にさせてほしいし、向こうから積極的に会いたいって言ってくれてることに対して、拒む理由がない。別にお金になるとかどうかとは考えてないんだけど、勉強になったり参考になったりする。「あっ!そんな変なやつもいるのか」っていう気づきを含めて、そういう感じで良いの。だからとりあえず会おうという発想だよね。

 
 

誰かと会って参考にならないってことはないんだよ。自分と違うって意味で。自分と違う歴史歩んできてるんだから。それは別に若い人、例えば10歳の子供であっても(自分とは)違うし、90歳の方ではもっと違うし。

 
 

シリコンバレーで生活してる時の一番の醍醐味は、その辺を普通に歩いていたり、あるいはバーベキューパーティみたいな所にいくと、結構名だたる人が普通にいるわけよね。だからもうちょっと日本でそういうのができるとすごくいいよなって思ってるんだけどね。

 

 今回、福田尚久さんへの名刺アタックをお届けしました。私が福田さんと接する中で強く感じてきたのは、福田さんは日本通信の「社長」だからすごい……!と思うわけではなく、「福田尚久さん」に魅力があるということです。そして、福田さんたちが気持ちいいくらいに「お客様のためか世の中のため」に日々トライしているということ。

 

 さあ、自分は何に挑戦していこうか。いつか「福田尚久さん」と一緒にお仕事できる日がきたら最高だな。そんなことを思いながらオフィスを後にしました。

 

次回、【矢口太一の名刺アタック!】④鈴木英敬 三重県知事 につづく

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