キャンパスライフ

2019年8月5日

本郷で味わう本場の味 中華料理店4選

 本郷には多くの中華料理店が立ち並び、中華を食べようにもどこに入るか悩ましい。今回は、その中でも記者お薦めの4店舗を紹介する。ぜひお店選びの参考にしてみてほしい。

(取材・伊得友翔)

 

一番餃子

 

 

 赤門を出て信号を渡り、右に進むとすぐ見えてくるのが一番餃子だ。「安さと品質が自慢の激辛料理」と書かれた赤い看板が分かりやすい。店内は広々としており、席数は50席ほど。陽気な店主にお薦めを聞くと、やはり「餃子が一番」と笑顔で答えてくれた。

 

 

 言われた通り「一番野菜焼餃子」と「一番鉄鍋棒餃子」を注文。野菜焼餃子はオーソドックスな焼餃子で、皮がもちもちとしており、形は平たく食べやすい。一方、鉄鍋棒餃子は鉄鍋に入った熱々の状態で登場。やけどに注意しながら口に運ぶと、なじみのない食感に気付く。中には春雨が入っており、硬めの皮の食感に程良いアクセントを加えている。

 餃子の他には、大盛り土鍋ご飯や鶏の唐揚げ炒飯も店の一押し。後者は大盛り無料となっており、セットで安く餃子やビールを楽しむこともできる。辛さや品質だけでなく、一品で満足できる量の多さもこの店の大きな特徴。中華料理をがっつり食べたい時などに訪れてみてはいかがだろうか。気さくな店主が笑顔で迎えてくれるはずだ。

 

辛四川

 

 

 本郷三丁目駅から徒歩2分。春日通り沿いの建物2階にあるこの店は、その名にたがわずメニューには麻婆豆腐やよだれ鶏、担々麺と辛そうな料理がずらり。「小辛」から「地獄」まで、5段階の辛さを選ぶことができる。

 

 

 名物で一番人気の「火焔山石焼麻婆豆腐」を頼むと、麻婆豆腐がぐつぐつと煮えながらやって来た。刻まれたネギの浮いた真っ赤なスープ。その中に沈んだ豆腐を崩しながら食べ進めていく。30種類以上もの漢方香辛料が使われた深みのある味わいだ。しかし記者は、中辛でも食べるのがやっと。辛いものが苦手な人は小辛を頼んだ方が良いかもしれない。

 また、オリジナルのラー油を使用した「本場四川よだれ鶏」も絶品。よだれが出るほどおいしいことから名付けられた料理で、薄く切った冷たい鶏肉にもやしやナッツが添えられている。香辛料の効いた風味豊かなたれとラー油が、肉のジューシーなうま味を引き立てていた。他にも多くの激辛料理があるので、辛党の人は「地獄」を味わいに来てみてはいかが。

 

桂園 本郷三丁目店

 

 

 丸ノ内線本郷三丁目駅を東大側に出た通りに位置する桂園は、都内を中心に17店舗を展開する。看板に書かれている通り、店内は居酒屋然とした活気がある。テレビで紹介されたこともあり、有名人のサインが飾られていた。

 まず驚くのは品数の多さだ。点心や炒飯に始まり、肉料理に海鮮料理、野菜炒めにタンメンまで豊富な品揃えだ。さらに一口に炒飯といっても具材ごとにさまざまな種類がある。壁には、メニューに載っていない料理も。そこで店員さんお薦めの「桂園餃子」と「辣子鶏」を注文した。餃子はたっぷりのひき肉とニラの他に、卵を餡に使用。全部で3種類の餡がある餃子は、それぞれ焼餃子か水餃子かを選べる。小さな皮に餡が詰まっており、しっかりとした食感だ。

 

 

 辣子鶏は、鶏肉の唐揚げを大量の唐辛子や花椒と炒めた四川料理の一つ。ニンニクの効いた小ぶりな鶏肉がネギやインゲンと合い、唐辛子を食べなければちょうど良い辛さを楽しめる。それ以外にも多数あるメニューの中から、自分好みの中華料理を探してみよう。

 

西安刀削麺酒楼 本郷店

 

 

 本郷三丁目駅から徒歩1分。虎ノ門に本店を構える西安刀削麺酒楼の本郷店は落ち着いた雰囲気が漂い、黒を基調としたシックな内装だ。本場西安出身の料理人が、スパイスの効いた西安料理を振る舞う。

 

 

 名物料理は、店名にも冠している刀削麺だ。麺が特殊な包丁で分厚く削られ、独特なコシのある食感を生み出す。注文した「麻辣刀削麺」のスープは、自家製ラー油を使用したしびれる辛さ。そこにパクチーの清涼感が合わさり、何層にも重なった深いコクを感じることができる。タンメンやラーメンとも違う、エキゾチックな味わいだ。

 内陸にありイスラム文化の影響が大きい西安には、羊肉を使った料理も多い。店の大人気メニューだという「羊肉串」もその一つで、串に刺さった羊肉をスパイスと一緒に炒めたもの。一口サイズでありながらピリピリとした辛さが口に広がり、辛さの中にもハーブの風味が効いている。その他お酒のつまみとしても最適な料理を多く取りそろえているので、大人な雰囲気で中華を楽しみたい人にはうってつけの店だろう。

 

【記事修正】2019年8月30日 3時20分 一番餃子の看板の文言は正しくは「安さと品質が自慢の激辛料理」でした。お詫びして訂正致します。


この記事は2019年7月30日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナル記事を公開しています。

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