COLUMN 2016年1月31日

東大受験本番の思い出② ゲン担ぎについて

いよいよ二次試験まで残り25日だ。昨日からの6日間は、6人の現役東大生に受験での経験を語ってもらっている。今日は、理科1類の1年生(当時)だ。東大受験でのゲン担ぎについて。

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 受験前夜にカツ丼を食べて「受験に勝つ」。信じるかは別にして、受験では願かけが話題になることも多いと思います。2年前、当時高校3年生だった私は、さすがにカツ丼は食べませんでしたが、「ゲンを担ぐ」ことは意識していました。 試験前夜、「今さら勉強するより睡眠をしっかり取ろう」「いや、最後にやり残したことが出題されたら後悔する」といった葛藤がありました。ただ「やはり睡眠が大事だ」と1、2日目共に日付けが変わる前には就寝しました。幸い、私は緊張で寝られないことはなかったです。

他にも「朝食はお米を食べる」「試験開始の3時間前には起床する」など、世間で「勉強に良い」とよく言われていることを実行しました。これだけゲンを担ぐことを意識したのですから、受験生が見に行くと受験に失敗するとされる三四郎池にはもちろん行きませんでした。

試験では1日目の国語、数学をある程度順調に突破。しかし2日目の理科で時間配分を失敗してしまいました。先に取り掛かった物理が思いの外難しく、化学で大問三つのうち丸々二つに手が付けらず試験が終了してしまったのです。 「落ちた」と思いました。しかし、「何とか巻き返そう」と意気込み英語に気持ちを切り替えたところ、なんと英語の第五問で、読んだことのあるような文章が出題され面白いように解けたのです。「散々ゲンを担いだ行動をしたかいがあった」と感じました――。

普通の入試体験記なら、その後合格を勝ち取って万々歳というところですが、その年は理科での失敗が響き、当然のように不合格でした。そして私は、この翌年すなわち去年、特に過ごし方を変えることなく再び入試に臨み、合格しました。私自身変わったのは、1年間実直に勉強し学力が上がったくらいでしょう。

 結局のところ、時間配分なども含め合否は実力次第。試験に臨む際の言動を過度に気にせず、純粋に試験に対して実力を発揮できるよう頑張ってほしいと思います。

(理Ⅰ・1年:取材当時)

 

次回も東大生に受験本番での経験を聞きます。

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