2016年度秋季学位記授与式・卒業式が16日、安田講堂で開催された。本年度4～9月の大学院修了生は529人、学部卒業生は60人で、そのうち留学生は約6割の346人だった。

　五神真総長は英語での告辞で「人類は科学技術で得た力にふさわしい知恵を備えていない」と語り、細分化された今の学理の枠組みでは環境問題や社会の不安定性など人類社会の課題は解決できないと指摘。学問の枠組み自体を変える「挑戦の精神」や長期的視野で真理を探る「時間のスケール」といった学問の特性を心に刻むよう求めた。

　同日、英語で全科目を履修する教養学部のプログラム「PEAK」の、設置以来初の卒業式も駒場Ⅰキャンパスで開催。第1期生15人が和やかな雰囲気の中、学位記を受け取った。

この記事は、2016年9月27日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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