EVENT 2015年6月26日

【6月30日(火)本郷】イグノーベル賞創立者マーク・エイブラハムズ氏講演会

イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)を聞いたことはあるだろうか。イグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせる」研究に対して与えられる世界的に名高い賞だ。その根本にあるのは、「良い研究というのは面白い」という考えだ。

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イグノーベル賞は1991年にマーク・エイブラハムさんが創設し、以来毎年10件の研究に対して賞を与えている。毎年9000件近い研究の中から受賞者が選ばれる。これまでには「もしも人々が悔い改めない場合、どれだけのアラバマ州住民が地獄に落ちるかを見積もった研究」(1994年、数学賞)や「グリズリーの攻撃に対して動じない防護スーツを発明し、個人的に実験したこと」(1998年、安全工学賞)に対して賞が与えられたり、「落下するココナッツによる負傷についての研究」(2001年、医学賞)、「逃げ回って隠れる目覚まし時計を開発することで人々を確実にベッドから出させ、理論上平日の多くの生産的な時間を増大させたこと」(経済学賞、2005年)、「緊急事態時において、すぐにガスマスクに変形するブラジャーを開発したこと」(2009年、公衆衛生賞)などに対して賞が与えられている。
日本人の受賞者も多くいる。実は2007年から8年連続で受賞しており、これまでに18件の受賞がなされている。これまでには「ハトを訓練し、ピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功させた研究」(1995年、心理学賞)、「犬後翻訳機『バウリンガル』を開発し、人間と犬に平和と調和をもたらしたこと」(2002年、平和賞)「緊急時に人を起こすのに適切な空気中のわさび濃度を発見し、これを利用したわさび警報装置を開発したこと」(2011年、科学賞)などが受賞している。昨年にも「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだ時の摩擦の大きさを計測した研究」が物理学賞を受賞している。

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イグノーベル賞は時に強い皮肉を込めて賞を贈ることもある。1996年にはフランスのジャック・シラク大統領(当時)が「広島の50周年を記念し、1995年9月1996年1月にかけて6回太平洋上で核実験を行ったこと」に対して平和賞が贈られたり、1998年に「平和的核爆発」の名目で核実験を行ったインド、パキスタンの両首相に「度を超えて原子爆弾を平和的に爆発させたこと」に対して平和賞が贈られたりしている。

 

イグノーベル賞の授賞式は毎年9月にハーバード大学のサンダースシアターで行われる。その授賞式は一般的な授賞式とは大きく異なる。まず、授賞式中は観客によって常に紙飛行機が投げ入れられる。受賞者の演説時間は60秒までで、制限時間が来ると少女が登場し、「Please stop, I’m boring」と連呼する。この少女にお小遣いや贈り物をあげることで、演説を続けることができる。演説の内容も、観客を笑わせることが要求される。

 

今回、東京大学新聞社の後援で、イグノーベル賞創立者であるマーク・エイブラハムさんによる講演が行われる。講演会は本郷キャンパスの福武ホールラーニングシアターにて6月30日(火)の19時から20時30分まで行われる。マーク・エイブラハムさんによる演説の他、東大卒業生で唯一のイグノーベル賞受賞者である中松義郎(ドクター中松)さんが数々の発明を可能にした秘訣について講演を行う。さらに、国内のイグノーベル賞受賞者数人による「60秒間」のスピーチも執り行われ、実際の授賞式の様子を体感することもできる。イグノーベル賞の創設者と受賞者による知的エンターテインメントを体験してみてはいかがだろうか。

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イベント名
Ig Nobel Prize Event in Japan ~Public Lecture in Science~
日時
6月30日19時~20時30分(開場18時30分)
会場
東京大学福武ホールラーニングシアター

大学生は事前申し込み不要で、学生証をお持ちの上、直接会場にお越しください(先着100名)。
お問い合わせは、culture@utnp.orgまで。

(文責 古川夏輝)

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