キャンパスライフ

2019年3月27日

盲目的な恋が理解できない 哲学的な質問が続々 赤門恋愛相談室

 東大生からの恋愛相談に対し、医学部健康科学・看護学科(当時)卒で「恋愛結婚学研究所」所長を務め、女性の恋愛・婚活を支援するサイト「愛カツ」を運営する新上幸二さんが答えていく連載「赤門恋愛相談室」。今回は、斜め上からの質問が続出です。

 

━━そもそも恋愛がどのような形で発展していくのかを知りたいです。インターネット上の情報は当てになるか微妙ですし、かといってスタンダールの『恋愛論』を読んだり同級生に聞いたりしても、参考になりませんし(理Ⅱ・1年、男性)

 こればかりは、決まった答えはないとお答えするしかありません。相手が違えば発展の形は違いますし、どのように出会ったかなどの前提条件や、自分の状況にもよります。そもそも他人の言葉はあなたの恋愛の参考にはなりませんよ。あなたが恋だと思ったものが恋です。「考えるな、感じろ」ということですね。

 

━━友人関係だった男性を好きになることが多いのですが、恋人になってからも、照れてしまってなかなかさばさばした空気を壊すことができません。結局相手の男性に女友達と変わらないと思われるのが嫌です。どうしたらいいでしょうか(文・4年、女性)

 友達の関係からお付き合いに発展するパターンは少なくありません。あなたの中で恋人と女友達の違いは何でしょうか? 解決策の一つとして、相手の言葉を聞く役に回ってみては。一般的な話ですが、男性は自慢したい、話を聞いてほしいと思う傾向にあります。一方、友達とは一般に、言いたいことを好き放題に言い合う関係でしょう。そこであえて「そうなんだ」「すごいね」などの相づちを打つことで女友達との違いが出るのではないでしょうか。

 

━━恋愛をしたいというモチベーションがなく、自分のリソースを割く価値を現時点では感じられません。それ故、他の人が盲目的に恋をするという感覚が理解できないのですが、この感覚を解説してもらえませんか?(理Ⅱ・1年、男性)

 人を好きになったことがないということですね。恋の感覚は、瞳孔が開く、居ても立ってもいられないなどといった生理的な反応もありますが、言葉で完全に解説できるものではないというのが正直なところ。脳のスイッチが入るのです。もちろん、恋愛感情が湧かない人も世の中には存在しますが、あなたは今後そういった運命の人と出会うかもしれません。モチベーションは「好きだ!」と思ってから生まれるものです。その時が来るまで待ってみましょう。(談)

※2018年10月のアンケートに基づいています。

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新上 幸(しんじょう こうじ)さん(株式会社TOBE取締役)

2002年医学部健康科学看護学科(当時)卒。IBMビジネスコンサルティングサービスなどを経て、2016年より現職。株式会社TOBE(http://tobe.tokyo/)常務取締役。恋愛・婚活に勝つための情報サイト「愛カツ」(https://aikatu.jp/)初代編集長。恋愛結婚学研究所(https://www.lmri.jp/)所長。ハワイ最大級の結婚相談所「ハワ婚」(https://hawacon.jp/)社長。「愛カツ電話・メール恋愛相談」(https://soudan.aikatu.jp/)にて恋愛相談受付中。

 


この記事は2019年3月19日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。

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