INTERVIEW / OBOG 2014年4月3日

「娘の保育園のお迎えが楽しい」 桝アナウンサーインタビュー3

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前回から読む)

――今、担当されている番組で、一番好きなコーナーは何ですか?

 『ZIP!』の「なるほどマスカレッジ!」です! 朝の番組で「生き物」のコーナーってすごく斬新ですよね。アサリのことなんて、みんな興味ないだろうと思っていましたが、番組で話をしてみたら意外と面白がってくれて。一般の人も案外、生き物が好きなんだと気付いて、それならばもっとやってみたいと思ってこのコーナーを提案しました。番組スタッフも「桝ができるならやろうか」、と言ってくれました。

第1回は、深海の生き物について。今でもとても印象的です。今後、自分の会社人生を振り返ることがあったら、ハイライトになるだろうなぁ。そのおかげでアナウンサーになったことを後悔しなくて済むだろうな、と思いました。

――すごく思い入れの深いコーナーなんですね。そもそも、アナウンサーになった時は、周囲の人からどのような反響がありましたか?

 僕は小学生の頃おしゃべりだったので、福澤朗さんのことが好きだった母親が、「アナウンサーになったら?」と冗談で言っていました。だから母親は、僕がアナウンサーになったことを嬉しがってくれたし、朝番組が決まったこともすごく喜んでくれました。

――最近ハマっていることは何ですか?

 家庭にハマっています。娘の成長が、とても面白くて、保育園のお迎えは僕が担当なのですが、とても楽しいですね。大学時代は、コンビニ弁当ばかり食べていて、季節感の全くない生活だったので、冬になれば家族でみかんを食べる、といった「ごく普通」なことが新鮮なんです。

生き物については、かつては研究の視点でしか見ていなかったんですが、もっと人間の生活の視点で見るようになりました。季節の行事や、果物の旬など、そういったことが楽しい。日本の生活ってすばらしいですね。

――今後やりたい仕事はなんですか?

 やはり、生物番組に携わりたいですね。高校時代、自分が理系に進むきっかけになった『世紀を越えて』というNHKスペシャルのような番組です。人の人生に影響を与えるような生物番組をいつか作りたいです。アナウンサーという形でなくても。

――そういえば桝アナウンサーは学生時代に本の虫だったと聞きましたが、影響を受けた本は何ですか?

 今の自分の原点となっているのは『ファーブル昆虫記』です。生き物ってこんなに面白いんだ、と思いました。

――アナウンサーになってよかったことは?

 話を聞いてもらえることが増えたことです。アサリの話など、自分の好きなことについて話して、聞いてもらえるようになったことが嬉しいですね。

――最後に、今の学生へひとことお願いします。

 ひとつのことを、とことん突き詰めてほしいです。たとえばテニスなら、めちゃくちゃ詳しくなるか、めちゃくちゃうまくなるか。詳しくなってウィンブルドンまで行ってみたり、うまくなって日本一になったり。アイドルオタクなら、テレビで取り上げられるくらいのオタクになるとか。

就活中の学生さんを見ていると、いろいろと経験はしているんですが、全般的に浅く終わってしまっていることが多いと感じています。せっかく4年間という学生の期間があるので、深く突き詰めてみるといいと思います。

文・五味美由佳

masu.JPG(取材を終えて)
五味美由佳「大学の先輩として、とてもフランクにお話ししてくださり嬉しかったです! 決断する時の考え方は今後参考にしたいです。おもしろいのに真面目さが伝わってきて、桝アナウンサーが愛される理由が分かりました!」
小川奈美「ご自分の信念をしっかりと持って迷いなく話される姿がとても印象的でした。それはきっと、大学時代に一つのことをやり抜いた経験が自信となって今の姿に繋がっているからなのではないかと感じました」

 

桝太一(ます・たいち)
アナウンサー。1981年生まれ。千葉県出身。麻布中学校・高等学校を経て東京大学理科二類入学。農学部水圏環境専修卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科修了後、2006年に日本テレビ放送網に入社。2011年、関根麻里とともに『ZIP!』の総合司会に選ばれる。スキューバダイビングライセンス、潜水士の資格を持つ。

 

【枡アナウンサーインタビュー】

「学生時代にひとつのことをやり切ってほしい」桝アナウンサーインタビュー1

迷った時は、「後悔してもより納得がいく」ほうを選ぶ 桝アナウンサーインタビュー2

「娘の保育園のお迎えが楽しい」 桝アナウンサーインタビュー3

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