受験

2014年3月14日

なぜイタリア語選択は「正解」なのか?

 

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ローマ、フィレンツェ、ミラノ…。観光地として、一度は行ってみたいイタリア。ただ、そこで使われている言葉となると、そこまで日本での知名度は高くありません。実際、東大でもイタリア語が第2外国語として選択可能になったのは、つい最近のことです。全科類でイタリア語選択が可能になったのは2012年度から。もともとは、文三限定、続いて文科系限定、そして最終的に理系にも門戸が開かれた形です。 「東大男子のぶっちゃけ2外トーク」でも、全員から羨望のまなざしを向けられたイタリア語。数少ないイタリア語クラス出身者にインタビューし、イタ語の真実を明らかにします。

―――簡単に、自己紹介をお願いします。

2011年度入学の宮沢将史と言います。現在文科三類2年生で、文学部英文科への進学が内定しています。

―――そもそも、なぜマイナーとされるイタリア語を選択したのですか?

もともと、現代思想に関心があって、その中でもイタリアが最近アツいという話を聞いて、興味を持ちました。あとは、イタリア文学も勉強したいと思っていました。 ただ、結局イタリア文学ではなく、英文学のほうへ進んでしまいますが…。

―――正直な話、2年間のイタリア語の授業はどうでしたか?

一言でいうと、素晴らしい2年間でした(笑)。確実に「正解」だったと思います。たぶん、他のどの2外よりもラクで楽しいと思います。実際、周りでもイタリア語の授業を嫌だって言っているひとはいませんでした。

―――そこまで言い切れるのはすごいですね。具体的にどのあたりが素晴らしいのでしょう?

まず、単位取得の難易度は、もっとも簡単だと思います。そもそも、先生がいい人ばかりで、単位を落とす人をなくそうとしている感はあります。単位を取るには、各学期の期末試験で50点以上取ればいいだけです。試験前に10時間勉強すれば、単位は来ます。授業が進むスピードも、非常にゆっくりです。1年目で文法をざっとやって、2年目から購読、という感じです。ドイツ語は、半年で文法をやってしまうと聞き、非常に生徒に優しい環境だと思います。

あとは、イタリア語自体の特性として、特に発音は簡単というのがありますね。ほぼそのままローマ字読みで、簡単です。同じヨーロッパ系の言語でも、フランス語はこうはいかないでしょう。

そして何より、クラスに美女が多い(笑)。クラスの男女比は6:4から7:3くらいですが、みなさんきれいですよ。他の2外の人からも、「女子のレベル高い」とよく言われます。

―――素晴らしいですね(笑)。クラスの雰囲気もいいんですか?

いいと思いますよ。全部で30人くらいで、中には不思議な雰囲気の人もいます。でも、結局クラスがひとつしかないので、みな仲良くなります。もちろん全員ではありませんが、イタリア旅行もありましたし。同じ年度の文一二は10人くらいと聞いていますが、同じような状況ではないでしょうか。

多くの人は、少数クラスで珍しいというところ、あるいはイタリア文学やイタリアの文化自体に興味があって選択するみたいですね。イタリアの国のイメージ同じく、クラスも自由な雰囲気ですよ。イタリア語つながりで、ラテン語の授業を取る人もいます。

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―――素晴らしいことづくめですね。そのクラスのみなさんの進路先はどのあたりになるのでしょう?

それが、みなさん優秀で、後期教養に行く人が多いですね。クラスはゆるくても、やるべきことはちゃんとやっているという感じでしょうか。イタリア語つながりで言うと、教養の地中海コースに行った人もいます。残念ながら、文学部の南欧に行った人はいませんでしたが…。

―――悪いところがみあたらないですね。大変だったことなどないのですか?

んー…、ありませんね、やっぱり。大変だと感じたことはありません。授業も出席点は微々たるものですし、映画を見る回もあります。他の会話の授業も取りやすいので、総合科目Bも効率的に取れます。もう一度、入学前に戻ったとしても、イタリア語を選びますね。

―――あまりにもイタリア語のいいところ多いので、逆にイタ語選択が向かない人ってどんな人でしょう?

あまりいないと思いますが…(笑)。あえて言えば、Mっ気のある人でしょうか。自由で自主的にやる雰囲気なので、大量の課題、厳しさを求める人は、ドイツ語などを取るのがいいんじゃないでしょうか。


素晴らしいことづくめのイタリア語。あなたも選択に迷ったら、イタリア語を選ぶのが「正解」かもしれません。

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