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2018年12月28日

【東大スポーツ2018総括】硬式野球 春秋通じて白星付けられず 秋には復調の兆しも

 2017年秋に2015年ぶりの勝ち点を挙げた硬式野球部(東京六大学野球)は、春季から苦戦を強いられる。チーム打率は1割5分4厘、1試合平均得点は1.1点。共にリーグ最下位だった。

 

 打線が低迷する中、小林大雅投手(経・3年)が全試合に登板し奮闘。特に5月5日の早稲田大学1回戦では低めに変化球を集め、勝利には至らなかったが九回途中まで無失点の粘投を見せた。

 

 全敗で春季を終えた浜田一志監督は「基礎体力付けに専念していく」とコメント。秋季では成果が現れたのか、安打・盗塁数や打率などがやや向上(表)。春季終盤に調子を崩した辻居新平選手(法・3年)は、安定して安打を放ちシーズン打率3割超。先頭打者に起用された笠原健吾選手(文Ⅲ・2年)が打率2割5分と続き、存在感を示した。2人を中心に出塁が増え、機動力も向上した。

 

 

 投手陣を小林投手と支えたのが有坂望投手(育・4年)。10月7日の明治大学2回戦では9回1失点で引き分けに持ち込む。春季から不調だったエース・宮本直輝投手(育・3年)も最終戦で4回を自責点1と好投し、来季への足掛かりを作ったようだ。攻守ともに他大学との実力差は縮まりつつあるといえる。

 

秋季最終戦、五回を三者三振で切り抜けた宮本投手

 

 春秋通じて勝利できなかったものの「基礎練習の成果が出て、レベルが上がっている」と浜田監督は光明を見いだす。部員が100人を超え、競争が活発化しているという。冬の基礎練習でさらなる成長を遂げ、来年にはスローガン通り「旋風」を起こしてほしい。

(石井達也)

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