スポーツニュース

2019年6月16日

アメフト オープン戦第5戦は下位リーグの東京学芸大に敗北 控え選手や下級生主体の試合で

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ上位TOP8)は6月15日、オープン戦第5戦を東京学芸大学(同2部リーグ)とアミノバイタルフィールドで戦い、9―17で敗北した。今回は主に控え選手や下級生が出場するJV(Junior Varsity)戦。東大は格下に当たる相手とあって確実に勝利したい試合だったが、実力不足が露呈した。第6戦は6月22日午後1時半から、防衛大学校(同3部リーグ)と本郷キャンパス御殿下グラウンドで戦う。

 

東 大|0090|9
学芸大|7703|17

 

この試合、東大唯一のTDを決めたボストロム選手(#11)(撮影・小田泰成)

 

 

 降りしきる雨の中、試合は学芸大のキックオフで開始。東大は第1クオーター(Q)、自陣25ヤードからの攻撃中に、雨水でボールが滑ったのか、パスをファンブルする。後方に転がるボールにいち早く反応したのは学芸大だった。そのままボールを拾い上げた相手選手がフィールド右隅に倒れ込み、先制のタッチダウン(TD)を決める。東大にとってはこれ以上ない嫌な形で先制を許してしまう。

 

 

 第1Q終盤にはパントの際にボールをこぼし、陣地回復に失敗。東大陣地25ヤードからの攻撃を許すと、着実にボールを運ばれ、最後は中央を突破されTDを許す。東大は、クオーターバック(QB)の伊藤拓選手(育・4年)が短いパスを連続で通して攻撃権を更新するなど、見せ場をしばしば作るも、パスの成功率がなかなか上がらない。自然とラン主体の攻撃になり、一気に前進するのが難しい状況に追い込まれる。

 

第2Q開始直後、東大は再びミスからTDを許す(撮影・小田泰成)

 

 後半開始直後、東大は滝井陵介選手(文Ⅲ・2年)のインターセプトで、敵陣39ヤード地点から攻撃開始のチャンスを得る。直接の得点には結びつかなかったものの、伊藤選手の技ありのパントで相手を自陣3ヤード地点まで押し込み、本多孝全選手(工・4年)らのQBサックからセーフティで2点を獲得。攻撃陣も粘り強いランで前進し、後半から入ったQBのボストロム丞慈選手(法・3年)が自らのランでTDをもぎ取る。しかし反撃もここまで。第4Qにはファンブルで相手に攻撃権を奪われ、フィールドゴール(FG)に持ち込まれた。

 

守備陣のファインプレーで、東大はこの試合初得点を挙げ、喜びを分かち合う(撮影・小田泰成)

 

 なお、この試合は今年度から設立された「国立大学リーグ」の一環として開催された。国立大学間の交流を深めるのが目的で、6月15日時点での参加校は東大・学芸大の他、横浜国立大学と東北大学の計4大学。甲府方ひな子主務(農・4年)によると、今年度の試合はこの日だけになりそうだが、来年度以降は参加大学や試合数を増やすなど活発化させたいという。

 

(小田泰成)

 

◇森清之ヘッドコーチの話

 悪天候によるミスは確かにあったが、条件は相手も同じなので、根本的には実力不足。後半持ち直したように見えるのは、たまたま前半にミスが集中して、後半にあまりミスが出なかったというだけ。良くも悪くも練習通りの結果だった。

 

◇関剛夢主将(工・4年)の話

 秋に戦う相手が強豪ぞろいなのを考えると、この試合は勝って選手層の厚さを示したかった(注:東大は昨年度末に関東学生1部リーグ下位BIG8からの昇格を果たしたばかり)。

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