スポーツニュース

2025年7月15日

【東京六大学野球】立大1回戦 あと1本が遠く流れをつかめず

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月24日、立大と1回戦を戦い、8ー0で敗北した。勝ち点獲得の目標に向け先勝したかったところだが、8回まで1失点に抑えていたエース・渡辺向輝(農・4年)を援護できず、9回に渡辺が崩れて突き放された。(取材・撮影 吉野祥生、赤津郁海)

 

 立大|001000007|8

 東大|000000000|0

 

先発した東大・渡辺

 

 先発は、おなじみのエース・渡辺。いつものように渡辺の好投に期待がかかる。打線は渡辺の投球に応えて流れを引き寄せたいところだ。2回裏、先頭の4番・杉浦海大(法・4年)が三塁線際への左二塁打で出塁し、いきなり得点圏の好機を作る。しかし、続く5番・秋元諒(文Ⅰ・2年)のバント失敗もあり、後続が倒れてこの回無得点となり、スタンドから落胆の声が上がる。

 

 続く3回表、立大打線が渡辺を捉える。8番・落合智哉が左前打で出塁し、9番・小畠一心が犠打を決めて1死二塁に。続く打率4割超えの1番・山形球道には追い込んでから右前に運ばれてあっさりと失点。さらに、連打を浴び1死満塁となる。ここで迎えるは、強打者の4番・西川侑志。ここで渡辺は落ち着いていた。外角へ逃げる変化球を投じると、バットの先で当てただけの打球はマウンドに当たってセカンド横へ。二塁手がそのままベースを踏んで併殺打となり、この回4安打を浴びたが1失点に抑えた。

 

 早めに追い付きたい東大打線。6回裏は、先頭の2番・中山太陽(経・4年)が四球で出塁し、3番・大原海輝(文・4年)も中前打で続き無死一、二塁の好機を作る。しかし、強攻策で臨んだものの後続が続かず無得点。立大先発の小畠を降板させたものの、チャンスで一打が出ないもどかしい展開が続く。

 

レフトの荒井慶斗(文Ⅲ・2年) 安定した守備を見せた

 

 さらに8回裏、この日3安打目となる2番・中山の右前打と、4番・杉浦、5番に入った樋口航介(理Ⅰ・2年)が連続で四球を選び2死満塁のチャンスを作る。ここで、打席は代打・門田涼平(文・3年)。チャンスに強いと評判の門田に一打を託す。しかし、3球目を打った当たりは平凡な左飛に終わり、またしても好機を生かせず。

 

 そして9回表、ここまで要所を締めてわずか1失点と好投していた渡辺に制球の乱れが見え始める。先頭の立大6番・小林隼翔を左前打で出塁させると、3四死球が絡んで犠飛で1失点。さらに3番・鈴木唯斗に二塁打を打たれてこの回3失点したところで、渡辺は降板に。さらに、代打攻勢の立大打線の勢いが火を吹き、代わった前田理玖(文・3年)から長打を含む3連打で4点を奪い、東大はこの回7失点となった。

 

 もはや東大はなすすべなく、9回裏は無得点でゲームセット。終わってみれば点差が開いたが、8回裏までのどこかで1点を取れていれば違った展開だったのではないかと考えてしまう試合。特に序盤の犠打失敗が響いた。9回の大量失点はもはやおまけのようなもので、度重なる好機にあと1本が出ず、8回までに1点も取れなかった時点ですでに勝負あったのかもしれない。

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