硬式野球部(東京六大学野球)は2月20日、今年最初の試合となるオープン戦を福岡大学と戦い、2-3で敗れた。8回までは小刻みな継投で相手打線を無失点に抑え、重盗や適時打で2点をリードした。しかし、9回に登板した近藤克哉(法・3年)が乱調で、最後は失策も絡みサヨナラ負けとなってしまった。(取材・撮影 吉野祥生、宇城謙人)
東 大 010010000 |2
福岡大 000000003X|3
春季合宿中の硬式野球部。試合前日に長崎県諫早市で練習を開始した。この試合は、春季リーグ戦の前哨戦となるオープン戦として位置づけられ、球春到来となる今年最初の対外試合となった。この試合は、合宿地からは100キロ以上離れている福岡大学野球場(福岡県糸島市)での開催となった。
初試合ということもあり、まずは勝利して冬の練習に箔をつけたいところ。スターティングメンバーは以下の通りだ。(名前の横が守備位置)
1(中)成 瀬
2(右)荒井慶
3(捕)明 石
4(指)矢田貝
5(二)秋 元
6(左)竹 山
7(遊)樋 口
8(三)小 村
9(一)堀 部
P 池 田
試合が動いたのは2回表、1死から5番・秋元諒(文Ⅰ・2年)、7番・樋口航介(理Ⅰ・2年)の安打で2死一、三塁のチャンスを作る。続く8番・小村旺輔(経・3年)の打席で、一塁走者・樋口が飛び出す。樋口が挟まれる間に三塁走者・秋元が生還し、樋口もセーフに。東大野球部の新年初得点はダブルスチールとなった。
先発の池田剛志(理Ⅱ・1年)は2イニングを投げて無失点。2回裏は先頭の相手4番に左越え二塁打を打たれるも、後続をフライや三振に抑えて走者を進ませなかった。昨秋にはリーグ戦に初登板。来季も活躍に期待だ。

3回からは佐伯豪栄(工・3年)が登板。4回まで2イニングを無失点に抑え、同じく上々のピッチングだった。昨秋は好リリーフでチームを助けた佐伯。来季はより長いイニングを安定して抑えてほしい。
5回表、東大の攻撃。1死から2番・荒井慶斗(文Ⅲ・2年)が中前打で出塁すると、続く3番・明石健(農・3年)が四球を選び、1死一、二塁のチャンス。代打で登場した横山景一(育・3年)は倒れたが、暴投で走者が進み、2死二、三塁となって5番・秋元に打順が回った。秋元は右前に良い当たりの適時打を放ち、二塁走者の明石は右翼手からのバックホームで走塁死となったものの、1点を加点した。


5回裏は江口直希(工・3年)が登板。昨年はリーグ戦で先発も任された期待の新4年生だ。昨年のリーグ戦では時折制球を乱すシーンも見られたが、この試合ではその片鱗も見せず、圧巻の投球で三人をピシャリと抑えた。
続く6回裏は中根慎士郎(文Ⅰ・1年)がマウンドへ。先頭打者に安打を許したが、続く打者を4-6-3の併殺打に打ち取り無失点で抑えた。池田と同じく昨秋にリーグ戦初登板を経験。コントロールを武器に来季も投手陣の一角を担う。
小刻みな継投で、7回裏は松本慎之介(理Ⅱ・2年)が登板。若干制球に苦しむ場面もあり、内野安打や四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、無失点で切り抜けた。本人は納得していないような表情ではあったが、今後実戦を重ねるうちに修正してくれるだろう。

一方の攻撃は、6回からリリーフで登板した相手左腕を前に、走者は出すものの二塁に進めない展開で追加点は奪えない。途中からは、長谷川優(文Ⅰ・1年)や大寺幸太郎(文Ⅰ・1年)といったリーグ戦出場経験のない1年生も多数出場し、経験になったことは間違いないだろう。
8回裏は玉置心(理Ⅱ・2年)が登板。味方の失策で走者を背負ったものの、他の打者はしっかりと打ち取って良いピッチングを見せた。
9回表の攻撃は無得点で、迎えた9回裏。2点差で近藤克哉(法・3年)が登板する。しかし、先頭に四球を与えてしまうと、続く打者からは三振を奪ったものの、1死から怒濤の3連打を浴びて1点を失い、なおも1死満塁。1点差の場面で1点も与えられない場面に、内野は前進守備を敷く。続く打者は、ショートへの平凡なゴロ。ホームゲッツーが取れるかと思われたが、途中から代打で入った遊撃手がバックホームした送球が高く浮き、目いっぱい手を伸ばした捕手の上を通過。むなしくもボールがバックネットにぶつかる音が響き、二塁走者までが生還してサヨナラとなってしまった。

9回表までは勝ち試合の展開で、最後も併殺が取れていたら勝利だっただけに、結果としては失策が痛い試合になってしまった。今年最初の試合を勝利で飾れなかったのは、オープン戦とはいえ残念ではあった。
しかし、投手陣の完成度は総じて高く、継投で勝てるのではという期待も抱かせられる試合だった。昨年からのレギュラーメンバーも多いが、来季はこれまでとは一味違う戦い方にも期待できそうだ。
大久保裕監督のコメント
今シーズン初のオープン戦の福岡大戦については、強豪チーム相手にベストメンバーで勝ちに行くスタンスで臨みました。序盤から先制点を上げるなど8回までは選手それぞれが持ち味を発揮してほぼこちらのペースの試合運びが出来たと思います。
最終回は力不足、経験不足からミスを重ねて逆転負けを喫してしまい大変残念に思いますが、これからの諫早キャンプでこうした反省点を克服する様に練習を積み重ねて更なる戦力アップに繋げていきたいと思います。
主将・堀部康平選手(法・3年)のコメント
最終回に逆転を許して2-3で敗北しました。自分たちのペースで試合を運んでいただけに悔しいですが、各部門でいいところも多く出たので、さらに取り組みの精度を上げて、今日の敗戦をリーグ戦での勝利に繋げます。










