受験

2025年9月24日

【現役東大生直伝 時期・科目別受験勉強法アドバイス】 英語編

 

 東大に合格した人はどの時期にどのような勉強をしていたのだろうか?読者の中には東大を受験しようと思っているものの、身近に東大受験について相談できる相手や仲間がいないため自らの勉強方法に確信が持てず、このような悩みを持つ人もいることだろう。そこで本記事では、東大生による英語の時期別の勉強方法をはじめ、東大入試の基本情報や入試本番での時間配分や注意点などを科目別に掲載した。ぜひ受験勉強の参考にしてほしい。

 

語彙力を軸に段階的学習を

 

 文系・理系ともに120分で五つの大問を解く、時間との戦いです。英語の試験では、知的活動の一環として、外国語で円滑に意思疎通を図る能力を測るために要約、語句整序、英作文、文法、英文和訳、リスニング、長文読解と幅広い分野から出題されます。これらを時間内に解くには、論理的思考力や状況に応じた判断力が必要です。

 

 英語は適切な手順で学習を進めなければなりません。特に、語彙(ごい)は最終的な得点を大きく左右します。英文を滞りなく読むには、派生語を含めて約8000語の語彙が必要だと言われています。まずは単語学習を優先してください。英文法は『NextStage』などの4択の問題集を用いて固めましょう。これらは英語の基礎であるため、遅くとも高2までに終わらせておくのが理想です。

 

 高3以降は、それまでに学習した語彙と英文法の復習をしつつ、東大入試対策に本腰を入れていきます。英作文は和文英訳と自由作文に分けて英文解釈は『ビジュアル英文解釈』などで対策しましょう。また、制限時間を気にせず、過去問を1年分解いてみてください。解いた過去問を基に、設問形式や時間配分などを分析し、攻略の作戦を立てます。以上を遅くとも高3の夏までには終わらせておきたいところです。

 

 夏は各予備校が実施する東大模試を受けましょう。その際、夏前に立てた時間配分を試すことが重要です。模試を受けることで自分に足りない部分を可視化できるので、今後の学習の指針になります。英作文まで学習が終わっているなら、長文やリスニング対策に重点を置きましょう。また、徐々に過去問に触れる頻度も上げる必要があります。リスニングは、短い英文でも良いので毎日聞いて耳を慣らしておくべきです。

 

 共通テスト直前には共通テスト対策、共通テスト後は2次試験対策に全力を尽くします。時間を計り、過去問を解き進めます。市販の過去問を最低でも5年分解くのが望ましいです。解ける問題は、確実に解けるようにしましょう。(文III・1年)

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