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2025年11月24日

【キャンパスのひと】グラフ化アプリを開発 統計検定を簡単に 大村拓未さん(総合文化・修士2年)

 

 

 広く生物系の研究で用いられるqPCR検査。多くの学生はあまりグラフを書かないので、検査結果の数字の羅列をグラフ化するのに20〜30分かかる。その短縮を目指してアプリケーション「Qraphics」を開発した。

 

 元々自分用のつもりだった。一瞬でグラフが作れるのは大いに楽だった。せっかく良いものができたからと研究室の同級生、邉見重光さんに見せると、思いのほか高評価。教員から統計検定について曖昧な認識の研究者がいると聞いて問題意識を抱いたこともあり、適切な統計検定を伴う、グラフ化を容易にするためアプリケーションの拡充を決意。3ヵ月ほど努力し、大手検査機器メーカーの出力方式や、日本語・英語以外の言語にも対応。邉見さんらの支えもあり、買い切り3000円という安さでの公開を実現させた。夜間を活かした開発作業だった。

 

 今後も、学生ならではの、身近な困りごとの解決に挑んでみたいそうだ。当面は「Qraphics」をqPCR検査を行う世界中の研究者に使ってもらいたいと話す。【慶】

 

アプリについて話す大村さん(左)と邊見さん(右)(撮影・溝口慶)
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