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2020年3月19日

教養・総合文化、オンライン授業の大規模な導入へ 新入生に事前準備を要請

 太田邦史総合文化研究科・教養学部長は3月19日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて総合文化研究科・教養学部の新入生とその家族に声明を発表し「東京大学創設以来初めて、教養学部・総合文化研究科におけるオンライン授業の大規模な導入を行うことにいたしました」と表明した。状況に応じて、4月の新学期開始当初から導入される可能性が十分にあるとしている。

 

 声明で太田研究科長は「私たちの基本的姿勢は、どのような状況になっても、皆さんにできる限りこれまでと同様の教育を届けたいというもの」と説明。教育効果の点では対面型授業が最も優れているとしながらも、対面型授業が数カ月にわたってできなくなる可能性を考慮し、いつでもオンライン授業に切り替えられる準備をすることで事態の推移を直前まで見極められるとした。

 

 太田研究科長は一方で「正直に申しますと、今回オンライン授業を導入するにあたっ て、教養学部・総合文化研究科では十分な時間を取って準備ができているわけではありません」と現状を告白。現在は事前のリスク分析や教員向けのチュートリアルを実施しているというが、実施して初めて気が付く問題やアクシデントが多発することが予想されるとし、学生にも協力を求めた。

 

 オンライン授業の実施に際し、学生にはカメラとマイクを搭載したパソコンまたはタブレット端末の用意と、自宅のインターネット環境の整備を要請。下宿先に引っ越したばかりで用意ができない学生には学内の端末を使用させる可能性もあると説明した。加えて「情報基盤センター学習管理システム ITC-LMS」の利用法の熟読と、事前アクセスを求めている。

 

 今後は感染拡大の状況に応じてステージを設定し、オンライン授業の可否について総合文化研究科・教養学部のウェブサイトや駒場キャンパス正門前の掲示を通して通知するという。

 

 太田研究科長の声明、感染拡大の状況に応じたステージの説明はこちらを参照。

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